大丸梅田店『iroha STORE』 心とカラダを満たしてくれる新たな試み
「iroha」常設店がオープンした大阪にある「大丸梅田店」に行ってきました！ 開催された性生活についてのイベントのレポも！
■産後、性欲が減った女性の割合は…
イベントでは、産後の性生活に関する調査データも紹介しました。産後の女性は、およそ7割が「性欲が減った」と回答。
女性ホルモンの減少によるカラダの変化のほか、命がけで出産し、1時間置きや3時間置きに授乳…とにかく睡眠不足が続くことも相まって、性欲が妊娠前の状態に戻るには時間がかかる女性も多いそう。
帝王切開や会陰切開を経験した女性は、“痛み”という部分も大きな要因だとか。古川さんは、痛みは不安とも繋がりやすく、性交痛は心理的からくるものもあるため、パートナーとのコミュニケーションが大事だと話します。
また、性欲はホルモンバランスの問題だけではなく、違う病気が隠れていることや炎症を起こしていることもあるため、自分のカラダの変化に敏感になることも必要ですね。
関連記事：iroha広報、サンシャイン水族館「性いっぱい展」へ 性の多様性に気付く
■性生活について会話する？
続いて「性生活について夫婦で話すか」の調査では、「話す」と答えた人は4割。パートナーとのコミュニケーションが大事であることはわかってはいるけれど、なかなかハードルが高いと感じる人も多いようです。
パートナーと性生活について会話をしてよかった、とのエピソードも紹介。産後でカラダの感じ方が変わり、セックスを避ける傾向にあった女性は「気持ちいいと感じづらいことを伝え、気が楽になった」。
男性は「こちらが勝手にしたくないだろうと判断していたが、実際はそうではなかった」「妊娠について話すことで、特に排卵日前などは回数も増えて性生活が充実した」との意見も。やはり何事も、お互いを敬い会話をすることが大事…！
iroha広報の西野さんは「男性ってこうなんですか？」「女性ってこうですよね？」と相談を受けることが多いようですが、こう答えるそうです――「答えは目の前の人にしかないので、パートナーとよく話してください」。
＊＊＊
今回、買い物客も通過するオープンなスペースでのイベントということで、「立ち止まり、話を聞いてくれる人はいるのかな…」と、irohaスタッフの方々も不安に思っていたようですが…イベント開始時には用意されていた席が埋まっていました。なかには夫婦やカップルで参加していた方も。
心やカラダの変化やパートナーとの性生活など、話しにくい内容だからこそ、自分で抱え込んでしまい、苦しんでしまうこともありますよね。反対に専門家の人や他の人のエピソードを聞くことで安心したり、自分がおかしいわけではない、と確認したりできるのではないでしょうか。
今後もオープンな場所で、性について発信するイベントが開催されることに期待しています。
・合わせて読みたい→『iroha』、タブー視される「女性の性」 解放して楽しめる空間がここに
（文／fumumu編集部・長谷川 瞳）この記事の画像（14枚）
