Xジェンダーの「男でも女でもない」感覚ってどんな感じなの?

Xジェンダーの無性って、性意識がないからこそ不思議な感じがしますよね。当事者に、自分が持っている感覚を伺ってみました。

LGBT
(nito100/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

男性・女性というどちらかの性を、はっきり意識しない人をXジェンダーといいます。

Xジェンダーといっても多様で、ひとくくりで指し示すのは難しく、両性、中性、無性など、様々な意識を持つ人たちがいます。

今回は、fumumu取材班は男性、女性どちらの意識も持たない無性のXジェンダーの人に、どういう性の感覚なのか聞いてみました。



①自分の「性別らしさ」に縛られない

「周りからどう見られるかという話なんですけれど。大雑把で大胆で荒々しい男性らしいと言われるような一面も持っているし、かと思えば、汚れひとつが気になってしまう、俗に「女性らしい」と言われるような一面も持っています。


男性でもあり女性でもあるという感覚があるわけではなくて、性としての意識がないから、私の性格がストレートに出てしまっている感じです。だから、Xジェンダーを説明するのは難しいので周りに言っていないのですが、よく『中性的だね』と言われますね」(20代・女性)



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②自分の性別らしくあろうとする人はすごい

「私は生物学的に女性ですけど、それは与えられた役割に過ぎないと思っていて、記号ひとつでしかないくらいの感覚です。だから、女の子らしくあるために、自分磨きをしたり、メイクを一生懸命に勉強したりっていうのが、本当にすごいなって思って。私にとっては、そこまで時間をかけるほど熱量をかけられるものではないから、絶対にできないんですよね。


全く嫌味とかではなく、自分には絶対にできないことだから、本当に尊敬します。私も生物学的に女だから、女としてメイクくらい嗜もうと思うけれど、何度も練習しないと上達しないから、本当に苦痛ですね」(20代・女性)



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③自分という個

「逆に、男性という感覚、女性という感覚がどういうものかわからないんですけれど。私はあくまで1個体でしかなくて、『私という生き物』なんです。それ以上でもそれ以下でもないというか。『人間』でしかないですね。


Xジェンダーが総じてそうなのかはわかりませんが、どことなく自分自身すら客観視しているような感じがします」(20代・女性)


自分の性意識がないというのは、なんだか不思議な感覚ですよね。

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(文/fumumu編集部・fumumu編集部

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