古市憲寿、女性が刺殺されたストーカー事件に持論 「警察だけでは限界が…」

51歳の男性が、かねてよりストーカー行為を繰り返して25歳の女性を刺殺した事件。古市憲寿さんは警察の限界にも言及。

古市憲寿

8日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、新宿区のタワーマンションの敷地内で20代の女性が殺害された事件について報道。

容疑者の51歳の男は過去に被害女性に対するストーカー容疑で逮捕されていたことが分かり、社会学者の古市憲寿さんは「ストーカー問題」への対処法について考察しました。



■首や腹など複数箇所を刺す

25歳の女性を刺して現行犯逮捕された容疑者は、報道によると「体を傷だらけにしてやとうと思った」と証言しているもようで、マンション1階の共用部分で首や腹など複数箇所を刺したとのこと。

目撃者が通報したことで女性は救急搬送されましたが、搬送先の病院で死亡が確認されました。警察の調べに男は容疑を認めて現行犯逮捕され、殺人の疑いで送検されました。

男は宅配の仕事をしており、同居する父親によると事件当日はとくに変わった様子はなかったそうです。



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■ストーカー行為で逮捕された経緯も

容疑者の父親によると、男は女性と結婚するためにお金を工面したことがあるとのこと。また、容疑者は被害者が働いていたガールズバーの常連客で、ストーカーとして通報された経験も。

2022年には、被害者の自宅の前で待ち伏せしたことで通報され、警視庁に「待ち伏せもせず店にも行かないよう」書面で警告されています。

しかしその後の待ち伏せ行為があったため、5月にストーカー規制法の容疑で逮捕され、20日間勾留後に釈放されています。



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■古市「警察だけでは限界が…」

警察は容疑者に「待ち伏せなどの行為をしたら逮捕する」という、1年間有効の禁止命令を出していました。それからおよそ1年後に起きてしまった今回の凶行。

元刑事の専門家はストーカー対策として、「犯人は音に弱いので防犯ベルとかは持っていたほうが良いですね。音で110番してくれて警察が来てくれる場合もありますから」「一番いいのは近くの警察に行って相談して対策を考えてもらう」と推奨しています。

古市さんは、「警察だけでは限界があるなぁと思っていて、例えば警察は教育機関じゃないじゃなですか。だからストーカーだって言う人が分かったとしても、もちろん警察官が一個人として『こうしましょう』ということはできるけれども、1年2年かけて教育することはできない」と分析しています。



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■警察とNPO・医療機関との連携も

古市さんはさらに、「いろんなNPOも最近できているんで、ストーカーに対するカウンセリングをするとか…NPOとか医療機関とかと連携して解決していかないとなかなか難しい問題かなと思うんです」とNPOの存在にも言及。

続けて、「警察だけだとどうしても、本当に悪質な事件なのか単なる恋愛のいざこさかっていうことが見分けがつかないことが多い。それで冤罪が増えるのも困るわけじゃですか。だから警察だけではなく、社会全体でこういうことを防ぐようにしていかないと、なかなか解決は難しいと思います」と考察しています。

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(文/fumumu編集部・星子

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