橋下徹、小林製薬“紅麹”問題での自主回収に私見 「企業の倒産に繋がって…」
小林製薬のサプリメント「紅麹コレステヘルプ」摂取者に健康被害が相次いだとされる問題で、着色料への風評被害も?
1日放送の朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、小林製薬の「紅麹」を用いたサプリメントを飲んだ人々から、健康被害が報告された問題の続報を伝えています。
この週末に健康被害の原因ではないかと疑われるプベルル酸という成分が話題となっており、弁護士の橋下徹さんは「商品の自主回収」について持論をのべました。
■「未知の成分」はプベルル酸か?
先週金曜、厚生労働省と国立医薬品食品衛生研究所と小林製薬のオンライン会議の中で、厚生労働省から「未知の成分」が、プベルル酸である可能性が発表されたとのことです。
同日に行なわれた小林製薬のみの会見ではプベルル酸についての発表はなく、小林製薬は公表しなかった理由について「文献調査などが追いついておらず、正直どのような症状があるかというのはひも付けておりません」とコメントしています。
未だ不明な点も多いものの、プベルル酸は青カビ由来で毒性が非常に高い物質とのことで、ネット上でも注目が集まっています。
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■大阪市役所は22日に報告を受けていた
橋下さんは、小林製薬より先に厚生労働省が発表した理由について、「通常は行政は企業と協議をして合意をとった上で発表するんですけれども、小林製薬の方が消極的だったものですから、もう厚生労働省のほうが、ドンと発表したんでしょうね」と予測。
さらに橋下さんは、「じつは大阪市役所の方も22日に報告を受けているんですけど、因果関係が分からないということで、回収命令も出していないんですよ」難しい状況であることを示しています。
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■自主回収が企業の倒産に繋がることも
同番組によると、小林製薬の紅麹を使用した商品の自主回収は、先週よりさらに増加して(小林製薬を含む)72社に。さらに、小林製薬から小林製薬社の紅麹原料を入手している企業は225社にのぼるそう。
橋下さんは「民間企業としては因果関係が分からないと、なかなか回収命令というか自主回収ができない。というのも、企業の倒産に繋がってしまう可能性があるから」と、倒産問題に言及。
続けて、「でも食品というのは健康被害につながるので、まずは暫定的にでも回収をしてですね、ただ後から原因調査をして『原因じゃなかった』ことが分かれば、なにかしら公が支援をしてあげないとなかなか企業って回収に踏み切れないと思うんですね」と分析しています。
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■着色料は「蓄積する心配はない」
食の安全に詳しい唐木英夫東大名誉教授は、紅麹の着色料そのものを不安がる声に対し、「我々は科学物質を代謝する能力を持っていますから蓄積する心配はないですし」「そもそも色素として使うのはものすごく微量なので、毒性はないと考えてもいいと思います」と説明。
橋下さんは「企業の自主回収というものは消費者としてはそんなに神経質にならなくてもいいものなんですか?」と質問。
唐木教授は、「自主回収は大変お気の毒で、今は紅麹といったら消費者は買ってくれない、売っていたらクレームが来る、そうしたら回収した方が企業防衛のためにいいだろうと…」と解説しています。
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(文/fumumu編集部・星子)