「宛ら」って本当はなんと読む? 「宛て」は「あて」と読むけど… 約3割の人が誤読
「宛ら」の読みかたを知っていますか? 「宛て」「宛も」とは違っていて…。
音読みで「エン」、訓読みで「あて」と読むことができる「宛」。送りがなが「ら」の場合は、なんと読むか分かりますか?
■「宛ら」って何と読む?
fumumu編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に「宛ら」の読みかたに関する意識調査を行なったところ、「かたわら」と読むと答えた人が全体で22.7%。続いて、「いながら」と読むと思うと回答した人が4.9%でした。
ちなみに「かたわら」は「傍ら」と書き、意味は「すぐ近く」「合間に」「端に寄った所」などがあります。また、「いながら」は「居ながら」と書き、「(“いながらに”、“いながらにして”の形で)その場を動かないで」という意味です。
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■正しくは「さながら」
なお、「宛ら」の正しい読みかたは「さながら」。「あてら」「もっぱら」と読みたくなりますが、間違いです。
編集部の調査では、全体で72.3%の人が正しい読みかたを回答していました。ちなみに「さながら」は、「宛ら」以外に、「然ながら」と表すこともできます。
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■「宛ら」の意味は3つ
デジタル大辞泉によると、「宛ら」には3つの意味があります。
1 非常によく似ているさま。まるで。そっくり。
2 そのまま。もとのまま。
3 すべて。全部。
普段使用する機会が多いのは、1の「まるで」という意味の「宛ら」。例えば「宛ら滝のような雨」のように、比喩表現とともに使用します。
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■「宛ら」の語源
また、「宛ら」は、副詞の「さ」と、接続助詞の「ながら」が組み合わさって成り立った言葉です。
「そう、そのよう」を意味する「さ」と、「~のまま」「~にも関わらず」を意味する「ながら」が続けて使用されるようになったことで、「そのような」「そのまま」といった意味を持つようになったそう。
ちなみに、送り仮名が「も」の場合は、「宛も(あたかも)」と読みます。それぞれ読みかたが変わるので、この機会にぜひ覚えておきましょう!
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■執筆者プロフィール
丸井ねこ:お笑い好きな大阪出身のアラサー女性ライター。
おいしいものに目がなくグルメ記事をよく書いています。YouTubeでレシピ検索をするのが日課。趣味のカメラでご飯の写真を撮るのも好きです。
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(文/fumumu編集部・丸井 ねこ)