ジャニーズ問題“当事者の会”代表・副代表の「スマイルアップに入れて」要望に他メンバーは怒り 脱退する者も
「当事者の会」代表・副代表が東山紀之社長に伝えた「手を組んで…」「飲みに行きましょう」に他メンバーは呆れ。
5日、YouTubeチャンネル『ArcTimes』が緊急で生配信を実施。「ジャニーズ性加害問題当事者の会」だった志賀泰伸さんが出演し、会から脱退したことを報告。
会の代表・副代表が東山紀之さんとジュリー氏と対面した際の言動に疑問を呈しました。
【動画】当事者の会他メンバーは「“憧れている人に会えた”という喜びが出ていて、すごく引いてしまった」と怒り
■「方針のズレがすっごく大きく」
志賀さんは、1985年から1997年まで活動していたグループ・忍者のメンバーであり当事者の会でははじめての“デビュー組”からの参加でしたが「私が考える志や正義、方針のズレがすっごく大きくなったので」と、悩んだ末に脱退することを報告しました。
当初から、志賀さんが声をあげた理由として「日本社会の性加害・性被害をなくす」「日本社会の人権意識をあげたい」との理念を伝えていますが、当事者の会・代表の平本淳也さん、副代表の石丸志門さんの言動に疑問を感じたといいます。
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■3日、東山社長とジュリー氏と対面
3日、当事者の会側のおよそ10人のほか、70年ほど前に性被害を受けたと訴えている俳優の服部吉次さんは、東山紀之社長や藤島ジュリー氏と初めて面会し、2人から謝罪を受けました。
ジャニーズ所属タレントのデビュー組としてともに活躍していた者として、会ったときには東山さんとハグをしたといい、「エンターテイメントを目指していた自分と、被害に遭った自分と、苦しみ…いろんな複雑なものが生まれて涙が止まらなかった」と振り返ります。
「本来は、ジャニーズ事務所側が『こういう形で補償します』という言葉を聞いて、当事者の会が答える…と交渉していくのが普通だと思っている」という志賀さんは、平本さんや石丸さんについて「『ああしてほしい』『こうしてほしい』ばかり言っていて」と、自身の考えと大きな溝を感じたようです。
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■代表・副代表はスマイルアップへの就職を希望
また、この場で平本さん、石丸さんは東山さんに対して「スマイルアップに入りたい」「手を組んでやっていきましょう」「一緒に飲みに行きましょう」などの言葉を伝えたのだとか。
これに、志賀さんは「我々が訴えているのは、性加害・性被害の問題であって、日本社会がどうしていくか…と大きな問題であって、一緒にご飯を食べに行って仲良くなって…って全然違う」と苦言。
同チャンネルのキャスターを務める元朝日新聞記者の尾形聡彦さんは、当事者の会他メンバーへ取材したといい、平本さんと石丸さんの言葉には「自分たちは、なんのためにこの活動をやってきたんだ」と怒りをあらわにしていたと明かしました。
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