阿部寛、濃い顔なのにくどさがない「焦がしバター顔」の秘密:顔相鑑定(222)
顔相鑑定士の池袋絵意知が、今話題のあの人やこの人の顔相を解説します。今回は、俳優の阿部寛さんを鑑定。
顔相鑑定士の池袋絵意知です。今回は、放送中のドラマ『VIVANT』(TBS系)に出演中の阿部寛さん。
主演の堺雅人さんが、丸菱商事エネルギー開発事業部2課長ながら、その正体は陸上自衛隊の秘密情報部隊「別班(BEPPAN)」の乃木憂助を演じています。
阿部さんは警視庁公安部外事第4課課長・野崎守を演じ、「国際テロ組織」と「警察」と「自衛隊秘密部隊」が複雑に絡み合う「敵か味方か、味方か敵か」の展開が続いています。
■「ソース顔」の代表だった阿部寛
来年には還暦を迎えるというのにますます渋さに磨きがかかっています。『VIVANT』でのビジュアルは濃い眉にヒゲ、彫りの深い引き締まった顔に癖毛を眉上まで無造作風に下ろした髪型。
「なんだこれは?」と言いたくなるほど、阿部寛さんにしか似合わないカッコいいキャラ。
阿部さんといえば、昭和の終盤に流行った「しょうゆ顔」「ソース顔」のうち「ソース顔」に代表される顔です。今回は、阿部さんのお顔を味覚に例えて解説します。
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■西洋人っぽい顔が不遇の時代
あっさり顔の「しょうゆ顔」の代表は、当時ジャニーズのアイドルグループ「少年隊」で大人気だった東山紀之さん。
濃い顔の「ソース顔」の代表が、男性ファッション雑誌『メンズノンノ』モデルの阿部寛さんで、和風な「しょうゆ顔」が人気の時代でした。
それ以前は、西洋人っぽい顔(=ソース顔)のほうが、「二枚目、男前、ハンサム、カッコいい」という評価を受けやすかったのが、顔が濃いことで人気が出ない逆転現象が起き、阿部さんも不遇の時代に突入することに。
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■古代ギリシアの彫刻を思わせる顔
阿部さんのように眉が濃くて、目は二重まぶたで大きくてまつ毛が長い、そして、鼻が高くて彫りが深い西洋人っぽい顔はバタくさい顔(バター臭い顔)とも言われていて、モテる顔だったのにです。
本来、女性は阿部寛さんのような直線的で立体的な古代ギリシアの彫刻を思わせる「男性性の強い顔(男性の特徴の多い顔)」に魅力を感じるものです。
しかし、昭和から平成に変わる1980年代後半〜1990年代初頭のバブル時代は、濃い顔は「しつこい顔(くどい顔)」=「アクが強い顔」という評価になってしまったのでしょう。
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■南方系縄文顔の特徴が多いけれど
改めて『VIVANT』の阿部さんのお顔を見ると、もみあげが長い髪型でヒゲまで生やしているのに、くどさをあまり感じません。その理由を探っていると、輪郭にあることがわかりました。
阿部さんのような濃い顔系は南方系縄文人をルーツに持つ人に多く、縄文顔は目が二重や眉が濃い以外にアゴががっしりした四角形に近い輪郭が特徴です。ところが、阿部さんの輪郭は、縦に長い逆三角形。
輪郭自体は「シュッと」していてあっさり系。甘いマスクに渋さが加わった顔で、苦味成分が多いのに苦くない顔。風味豊かな「焦がしバター顔」と名づけましょう。
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(文/fumumu編集部・池袋絵意知)