「平和を象る」「志を象る」「暮らしを象る」といった、「象徴する」という意味を持つ言葉「象る」。
動物の「象(ゾウ)」と同じ漢字が使われていますが、あなたは正しく読めますか?
■『象る』って何と読む?
fumumu編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に『象る』の読みかたに関する意識調査を行なったところ、「ほうむる」と読むと答えた人が全体で8.2%。続いて、「くびる」と読むと思うと回答した人が5.2%でした。
ちなみに「ほうむる」は「葬る」、「くびる」は「縊る」と書くため、間違いです。
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■正しくは「かたどる」
なお、『象る』の正しい読みかたは「かたどる」。
編集部の調査では、全体で86.5%の人が正しい読みかたを回答していました。
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■「象」が用いられるようになった理由
「象」という漢字が、“姿や形”を表すのに使用されるようになった理由は、ゾウが大きな姿をしているものの代表となる動物で、そのまま“姿”という意味で用いられるようになったからなのだそう。
インターネット上では「象る(かたどる)と象(動物のゾウ)って同じ漢字なんだ…」と驚きの声をあげるコメントも見受けられました。
ほかには「ぞうる、じゃないのかw」「『ぞうる…?』意外浮かびませんでした」「『ぞうる』ってなんやねんと思ってました」といった動物のゾウに引っ張られて読み間違えてしまう人の声もちらほら…。
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■「模る(かたどる)」と書く場合も…
また、「かたどる」という読みかたは、「模る」と書く場合もあり、「物の形を写し取る」「ある形に似せて作る」という意味があります。
「象る」が、シンボルやイメージといった形を持たないものを表現するのに対し、「模る」は、目で見て分かるものを物理的にまねたり、コピーを作ったりする意味。具体的には「雪の結晶を模った模様」「おもちゃの部品を模る」といった使いかたをします。
ぜひこの機会に、厳密な意味も一緒に覚えておきましょう!
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(文/fumumu編集部・丸井 ねこ)