どんなお世話もOKの「添い寝介護」 中国の老人介護事情、後妻業も盛んに
少子高齢化問題を抱える中国の「介護事情」。どんなお世話もしますと豪語する背景とは…。
2021年に国家統計局が公表した人口統計によると、全人口の14.2%(約2億人)が高齢者とみなされている中国では近年「添い寝介護」と呼ばれる老人介護要員が大きなビジネスになっているのだそう。
その実態に、大きな注目が集まっています。
■24時間介護します
現地メディア『網易新聞』の報道によると、この「添い寝介護」が登場したのは約5~6年前。
「24時間被介護者のお世話をする」という定義だったこの職業は当初、洗濯、掃除、食事作りなど「お手伝いさん」の意味合いが強いものでした。
月給は平均3000元(約6万円)で、中国の平均月収が約10万円程度と考えると比較的お安め。24時間体制で年老いた父母を見守ってくれるなら…と快くお金を出す顧客が今でも少なくはないといいます。
■「様々なサービス」を提供
しかしこの「添い寝介護」、1000元をプラスした4000元(約8万円)を支払えば「更なるサービス」が受けられるとのこと。
法律違反になるため契約書などには書かれていませんが、「お客様が喜ぶことならなんでもします」と曖昧な言葉と共に性的なサービスを行う人が中には存在するのだそう。こうした「サービス」を行うのは大半が40歳~60歳の女性。夫と離婚したり、死別したりと境遇は様々ですが主に独身の方が多いようです。
「家族が喜んでくれるなら…」と黙認する顧客も多くいわば暗黙の了解で「全ての世話をさせている」状態の家庭が続出していると報道されました。
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