税金が海外旅行にも!? 2019年に知っておきたい増税とは
2019年、お金まわりのキーワードは「増税」。生活に密接に関わってくる新しい税金についてファイナンシャルプランナーが解説します。
2019年は税金がアップする節目の年になります。私たちの生活にどんな影響があるのでしょうか。
■日本から出国するとき「出国税」
2019年1月7日出発分から、日本を出国する時に一人一律1,000円を課税する出国税(国際観光旅客税)が始まりました。
出国税は27年ぶりにできた新しい税金になります。
新設された理由は、「外国人旅行者を増やすための観光基盤を充実させるために財源を確保したい」との考えから。まだまだ日本には外国語の表記や、通信環境などが必要で、このような課題を解消するための財源として、出国税が新設されたのです。
1回の出国につき1,000円なので、ひとりの負担はそこまで大きくはありません。しかし、海外によく行く人にとっては積み重なって大きな出費になるかもしれませんね。
関連記事:10月から消費税アップ… 今、押さえるポイントとは?
■消費税UP! 軽減税率って?
さらに、10月には消費税が8%から10%に引き上げられる予定があり、今年最大の注目ポイントです。冷静に考えると2%しか消費税はアップしないので、前回の3%の引き上げ幅よりも小さいものです。
ただし、1万円のものを買ったら今までより200円分、多く支払うことになりますし、10万円のものを買えば、2,000円多くなります。そう考えると見過ごせないのも事実です。
また今回の消費税UPには“軽減税率”という今までにない試みがあります。
軽減税率の対象になるのは、「お酒・外食を除く飲食料品や新聞」で対象の品目は8%のまま据え置きます。その他の商品は10%になります。
さらに、“外食”は注意が必要です! 外食(イートイン)は消費税8%ではなく10%。ピザなどの宅配は8%です。たとえば、ケンタッキーでテイクアウトしたものは8%。イートインしたものは10%と同じ商品でも税率が変わります。
複雑化する消費税は、我々のお財布に影響が出てくるだけではなく、アルバイトなどで直接お金を扱う仕事にも影響があるかもしれません。
賢く生活するために、税金についてもチェック知っておきたいですね。
・合わせて読みたい→投資初心者さんに「つみたてNISA」がオススメな3つの理由
(文/fumumu編集部・荒木 千秋)