『春になったら』6話 ベテラン助産師と死に直面した父の言葉に「大切に生きたい」

自分の人生は自分のもの。大事なことを気付かせてくれた言葉の数々に前向きになれた視聴者も。

春になったら
(画像は『春になったら公式HP』より)

19日放送のドラマ『春になったら』(フジテレビ系)の6話「娘へのサプライズ! 父が下した決断」。

主人公の先輩助産師が語った命についての言葉や余命宣告された父の思いが、たくさんの視聴者の心に響いたようです(ネタバレを含みます)。



■若い夫婦の出産で…

小さな助産院で助産師として働く瞳(奈緒)のもとに、ある日担当している亜弥という妊婦の両親が訪ねてきます。2人は娘が病院ではなく助産院で出産することに反対していたのでした。まだ20歳という若い亜弥の結婚や出産に意見する両親に、瞳も安心してもらえるように言葉を尽くします。

すると、亜弥の母親はこんな話をはじめました。自分が亜弥を産んだとき、とても不安だったこと。しっかり準備をしたのにしばらく保育器に入らなければいけない大きさで産んでしまったこと。亜弥への罪悪感があったり自身も寂しい思いをしたこと…。そして、一番は亜弥には同じ思いをしてほしくないのだと。

すると、先輩助産師の節子(小林聡美)は、「人が産まれてくる瞬間って、すべてが思い通りになることなんかないんですよ」と話し、続けて、だからこそみんなでサポートしましょうと励まします。この言葉を聞いて亜弥の両親は納得したのでした。



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■命の終わりがわかっていることは…

ステージ4の膵臓癌で瞳の父である雅彦(木梨憲武)は、主治医の阿波野(三石研)のところへ。じつはこの日、雅彦はある思いを抱えていました。

阿波野を前にした雅彦は、自分が余命宣告されたことは良いことなのかと聞きます。なぜなら”死ぬまでの準備ができる”から。ただ、もうすぐ瞳とお別れなのだと考えると寂しくなってきた、もし今から治療を始めたらどうなるのかと尋ねました。

なんと答えていいか分からず言葉に詰まった阿波野に対して、「思い通りになんないもんですね」と雅彦は切ない表情を見せます。



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■日々をより大切に生きようと思う人も

人生の始まりや終わりについての声を聞いた視聴者からは、雅彦や瞳に自分を重ね、様々な思いを巡らせたとの声が。

「人生って、生まれてくるときも、死ぬときも、思い通りにはならないんだね。だったら、思い通りにならない日常も当たり前なんだろうな…いや、それも含めて、楽しむ」「どんなに準備しても、人の生死は思い通りにはならないんだよね。だから、普通の毎日を大切に生きたい」「セリフのリンクがすごい。だから生きてる間は思った通りに生きようって思うな」「周りの人達は大切に思ってるからこそ簡単に肯定出来ないのかもしれはいけど、結局何を選択しても確定的な未来なんてないなら尊重してあげるのが1番の優しさなのかな」。

生死に直面する人のリアルな声に、より一層”今”を意識したという人が多かったようです。



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■今を自由に生きればいい

雅彦や仕事のことなど、周りの心配ばかりして無理がたたった瞳は突然倒れ入院することに…。

退院の日、迎えに来た父と帰宅すると、そこには親友たちや伯母、恋人の一馬(濱田岳)や一馬の息子・龍之介の姿が。

じつは瞳へのサプライズで、父がみんなを呼んでいたのでした。にぎやかな退院祝いのパーティーが終わり、一馬とあらためて話をした瞳ですが、一馬に”瞳に笑っていてほしい、幸せそうにしていてくれたらそれだけでいい”と言われ、なにやら心境の変化があった様子。

その夜、雅彦と瞳はそれぞれ”やりたいことリスト”を書き換えます。雅彦は瞳から一馬を追い払うという項目を消し、瞳は一度消してしまった一馬との結婚を認めてもらうという項目を書き足しました。

産まれてくることや死ぬことは、自分の思い通りにはいかないもの。ですが、その間の時間をどんなものにするかは自分次第です。私たちも瞳や雅彦のように一瞬一瞬を大切に過ごしていけたらいいですね。

次週は2/26(月)22時〜放送です!

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(文/fumumu編集部・福野 エリカ

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