女性の自由は逃避の対価なのか…1991年公開作品の4K版で考える 新人時代のプラピにも注目
ジーナ・デイビス＆スーザン・サランドンの友情がアツい！ 『テルマ&ルイーズ 4K』が2月16日公開。
仲のいい女性2人のドライブ旅行は、楽しいものになるはずだった…。
ジーナ・デイビス演じる専業主婦のテルマと、スーザン・サランドン扮するウェイトレスのルイーズが、自由を求めて逃避行する様を描いた『テルマ&ルイーズ 4K』が2月16日より公開になります。
なぜ彼女たちは「逃げる」必要があったのか、その背景とあわせて、女性の自由について考えてみましょう。
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■アカデミー賞脚本賞受賞の秀逸な展開
2月16日公開の『テルマ&ルイーズ 4K』は、巨匠リドリー・スコット監督がメガホンを取った、1991年公開作品の4K版。脚本を手がけたカーリー・クーリは、公開翌年の1992年、第64回アカデミー賞で脚本賞を受賞しています。
同アカデミー賞では、惜しくも受賞を逃しましたが、テルマとルイーズをそれぞれ演じたジーナ・デイビス、スーザン・サランドンも共に主演女優賞にノミネートされており、名女優2人のリアルな演技が光ります。
ちなみに、駆け出しのころだった若いブラッド・ピットにも注目です。
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■男を銃殺したことからはじまる逃走劇
スーザン演じるルイーズは、ウェイトレスとして働く独身女性ですが、ジミー（マイケル・マドセン）という恋人がいます。
一方、ジーナ扮するテルマは、支配的な夫ダリル（クリストファー・マクドナルド）と結婚している専業主婦。
そんな親友の2人は、ドライブ旅行に出かけますが、途中で立ち寄った店で、テルマが男にレイプされそうに。テルマを助けようとしたルイーズは、護身用の拳銃で男を撃ち殺してしまうのですが…？
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■逃げた先に待つものは
結局、2人は警察から追われる身となり、ドライブ旅行は逃走旅行と化します。ただ、そうならざるを得なかった原因として共通しているのは、男性がからんでいること。
男性に虐げられ、生き延びるために罪を重ねていく2人は、着実に悲劇に向かってはいるのですが、逆に2人は大胆に、開放的になっていくのが印象的です。
同じ女性として2人を見ていると、それまで自分を縛り付けていた呪縛を解くには、「逃げる」以外に方法はないのかとも考えてしまいますが、もしかすると、「逃げ切った」先に、本当の自由が待っているのかもしれません。
はたしてテルマとルイーズは、無事逃げ切れるのでしょうか？
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『テルマ&ルイーズ 4K』
2/16（金）よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
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（文／fumumu編集部・尾藤 もあ）この記事の画像（5枚）
