「つよち」ではない! 約3割が間違えた「強ち」ってなんと読む?

正解率は約7割。あなたは「強ち」を正しく読めますか。

強ち

小学2年生で習う「強」。送り仮名が「ち」の場合は「強ち」となりますが、なんと読むか分かりますか?


画像をもっと見る

■「強ち」って何と読む?

fumumu編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に「強ち」の読みかたに関する意識調査を行なったところ、「すなわち」と読むと答えた人が全体で25.3%。続いて、「きょうち」と読むと思うと回答した人が3.2%でした。

ちなみに、「すなわち」を漢字で書くと「即ち」「則ち」「乃ち」などがあり、接続詞としては「すぐに。たちまち」「もう。すでに」といった意味で使われます。


関連記事:『喧しい』って何と読む? 関西弁と思われがちなあの言葉…約2割が読めず

■正しくは「あながち」

なお、「強ち」の正しい読みかたは「あながち」。編集部の調査では、全体で71.3%の人が正しい読みかたを回答していました。

「強ち」と正しく読める人の割合

ちなみに、送り仮名が「か」の場合は、「強か(したたか)」と読みます。


関連記事:『免れる』って何と読む? 迷った人こそチェックしたい語源のハナシ…

■「強ち」の意味は…

「強ち」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)で調べてみると、以下のように記載されています。

★「副詞」(あとに打消しの語を伴う)

①断定しきれない気持ちを表す。必ずしも。一概に。
例:強ち(に)うそとは言いきれない

②強い否定の意を表す。決して。
例:範頼、義経が申し状、強ち御許容あるべからず(平家物語)


「強ち」という言葉は、基本的に単体で使われることはなく、「なし」のような打ち消しの言葉と一緒に使われるのが一般的。また、①の場合では、強い否定の感情ではなく、曖昧な感情を対象に抱いていることが多く、「必ずしも」や「一概に」と同じように使用されます。

かつては、「強引なさま」「無理やりな様子」を指し示すときに用いられてきた言葉ですが、現在ではその意味は薄れてきているようです。


関連記事:「鬱陶しい」って本当は何と読む? 約3割が間違えてるから気をつけて…

■「強ち」の語源は…

また、「強ち」の語源は、「あな(己:自分のこと)」であり、この言葉が変化して生まれました。

「がち」は「勝ち」を意味する言葉で、自分勝手でわがままな様子を表す表現から「強ち」という言葉が生まれたと言われています。

知らなかった人は、意味をよく理解して正しい使いかたができるよう、これを機に覚えておきましょう!


★サラッと読んでデキる女子に!「fumumu難読漢字」記事一覧はコチラ


関連記事:約半数が間違える「希う」 読みかたが「おしゃれすぎる」と言う声も…

■執筆者プロフィール

丸井ねこ:お笑い好きな大阪出身のアラサー女性ライター。
おいしいものに目がなくグルメ記事をよく書いています。YouTubeでレシピ検索をするのが日課。趣味のカメラでご飯の写真を撮るのも好きです。

・合わせて読みたい→『免れる』って何と読む? 迷った人こそチェックしたい語源のハナシ…

(文/fumumu編集部・丸井 ねこ

着る毛布 足・袖付き毛布 ロング丈【Amazonでチェック】

この記事の画像(3枚)

関連キーワード