バービー、“脚本トラブル”を受け「対等な契約」を訴え 一部の芸能事務所にも言及

芦原妃名子さんの訃報に触れたバービーさんは、契約について「企業側の方が思ってほしい」と思いを語りました。

フォーリンラブ・バービー
(写真提供:JP News)

6日放送のラジオ番組『西川あやの おいでよ!クリエイティ部』(文化放送)で、“脚本トラブル”について言及。

番組出演者の、お笑いコンビ・フォーリンラブのバービーさん、お笑いコンビ・☓☓CLUBでユーチューバーの大島育宙(おおしま・やすおき)さんは「出版社側の義務なんじゃないの?」「企業側の方が思ってほしい」と語りました。


■クリエイターたちも取り上げる「契約の問題」

ドラマ『セクシー田中さん』の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが先月29日、急死してから“脚本トラブル”について、多くのクリエイターたちが問題提起しています。特に大きく取り上げられているのは「契約の問題」。

大島さんは「どういう問題によって今回の訃報の引き金となったのかについては、具体的にはまだ、遺書とかの中身が発表されてないので、全然わからない部分」と前置きしながらも、「使用料の安さ」について切り込みます。


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■バービー「個人はかなり立場が弱い」

これまでも、映画会社や出版社が潤ったとて「原作者には最初に契約した定額の使用料だけだった」などSNSで告白する原作者も見られますが、大島さんは「『翻案権』っていうところが重要になってくる」とコメント。

「翻案権」は、<もともとの著作物の特徴を活かしながら、別の著作物(二次的著作物)を創作できる権利>のことですが、「結構、個人でやられてる方が多いので。本人があまり詳しいことがわからずにサインしてしまって。『ぜひ映画化を進めてください』っていう話になったりとかして。その後、結構苦労されてる方が多いっていうお話なんですよね」と語ります。

バービーさんも「個人だからね。そこで、強大な組織というか企業と契約を結ぶってなると、個人はかなり立場が弱いですよね」と、そもそも立場が弱い上に自身の権利を主張できないと、金額も安く設定されてしまうケースも少なくない現状に目を向けました。


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■大島「出版社側の義務なんじゃないの?」

また、夢を追いかけ、ひとりで漫画を描きつづけてきた原作者の方が、ドラマ化・映画化となった際、契約内容をきちんと精査できるのか…と疑問を呈した大島さんは、「『契約にはAパターン、Bパターン、Cパターンがあって。Aパターンだとこういう特と損があります。Bパターンはこうで、Cパターンだとこうです』みたいな。そんな人たちにもわかるように懇切丁寧に説明するところまで含めて、それが出版社側の義務なんじゃないの?って思う」とコメント。

つづけてバービーさんは、一部の芸能事務所と所属タレントについても「いまだに対等契約じゃないところって、たくさんある。これは、そのひどい版だと思う」と述べ、「漫画家さんも今、たくさん卵の方がいる中で。『契約を結べただけでラッキー』って思ってる人も多いと思うから。『対等契約をしよう』って企業側の方が思ってほしい」と思いを語りました。


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■執筆者プロフィール

冬野とまと:千葉で生まれ、千葉で育ったアラフォーライター。
高校在学中にアメリカへ短期留学したことをキッカケに、卒業後はニューヨークの大学に入るも中退。行動心理カウンセラーの資格ありだが、自分の行動が読めない。

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(文/fumumu編集部・冬野 とまと

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