約7割がのけ者にされた経験あり 「あの時は苦しかった」と思い出すたびに胸が痛む
「村八分」という風習は、葬儀と火事の消火以外の一切の交流を断つというものでした。
職場で、学校で、保護者同士の会話で、自分だけがのけ者にされていると感じたことがある人は意外と多いようです。
■約7割、自分だけのけ者にされた経験
fumumu編集部が全国の10代〜60代の男女989名を対象に実施した調査では、全体で69.0%の人が「自分だけのけ者にされてつらい思いをしたことがある」と回答しています。
なお男女別に見ると、男性は63.1%、女性は75.0%という結果に。
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■幼稚園のママ友との仲違いで孤立
編集部が話しを聞いた30代の女性は、「幼稚園で子供が同じクラスだったママ友と行き違いがあったのですが、相手が顔の広い人で、いろんなところで悪評を立てられて、孤立したことがあります」と回顧。
幸いにも卒園が近く、違う小学校にあがることもわかっていたため、少しの我慢でつらい環境からは逃れられたそうですが、思い出すたびに「あの時は苦しかった」と、いまでも胸が痛むそうです。
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■相手よりも優位に立ちたいという心理
江戸時代に始まった「村八分」という風習は、村社会の中で掟や慣習を破った者に対して課される制裁行為で、“地域の生活における共同行為のうち、放置すると他の人間に迷惑がかかる葬式の世話と火事の消火活動以外、一切の交流を絶つ”といった内容だったようです。
こういった風習が根付いていった背景には、支配形態の変化だけでなく、相手よりも優位に立ちたい、合わない相手や脅威になり得る相手を排除しておきたいといった自己保身的な心理が存在していたのかもしれません。
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■人間関係を見つめ直す機会だと割り切って
もしも自分だけがのけ者にされてしまったら…。
考えるだけでもつらい状況ですが、そもそも、誰かを仲間外れにしてしまうような人たちと足並みを揃えるのは疲れるというもの。その人たちにこだわることなく、関わらずに済んでラッキーだと考えることができれば少しは楽なのではないでしょうか。
そうして、少し落ち着いて振り返ってみたとき、もしかしたら、自分自身の言動に何か原因があることに気がつくこともあるかもしれません。自身の人間関係を見つめ直す機会だと割り切って新たな気持ちで見渡すことで、違った景色が見えてくるかもしれません。
のけ者にされるのはつらい体験ですが、そこから抜け出した先には、よりよい人間関係が待っているというように、前向きに考えられるといいですね。
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(文/fumumu編集部・蒼羽 結)