「1年間スマホを禁止」した中学校 生徒の思わぬ変化に驚きの声続々

スマホ依存から脱却した子供たちに起こる変化とは…?

iPhone

様々な情報がインターネットを通じて手軽に入手できるようになった現代。過去に比べ利便性が格段に上がりましたが、同時にネット上でのトラブルが絶えないのも事実です。

そんな時代に生まれたデジタルネイティブ世代がもし「スマホ禁止」を言い渡された場合、一体どのような現象がおこるのか。

アメリカ・ミネソタ州のとある中学校が1年間「学校でのスマホ使用を完全に禁止」するという実験を行ったところ驚くべき結果がでたことが報告されました。


■休み時間もスマホ禁止に

「CBS NEWS MINNESOTA」の報道によると、今回「スマホ禁止」の実験を行ったのはミネソタ州のメイプルグルーブ中学。

担当者のスミスさん(Patrick Smith)は「昨年から朝8時10分から学校が終わる午後2時40分まで、生徒のスマホ使用を完全に禁止しました」と語り、授業中はもちろん、休み時間の間も「どんな理由があろうとスマホを触らない」ルールを作ったと明かしました。

続いてこうしたルールを設けたのは「スマホが普及してから、子供たちはモニターを見るのに夢中でクラスメイトと会話が減った。休み時間に外に出て遊ぶことも減った。それどころかネット上のトラブルや犯罪に巻き込まれたりもしている」と感じたためだと振り返っています。


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■成績は横ばいだが…?

誰もがスマホを持つ現代、多く保護者が子供のトラブルやスマホ依存を心配していることからこの「スマホ禁止」ルールを発表した際、賛成の声が多数だった様子。

「急用がある場合は学校に連絡すれば子供に繋ぐようにする」という施策を同時に行ったことから「我が子と連絡がとれないと不安!」と抗議する方もいなかったとのことです。

「朝8時10分から午後2時40分のスマホ禁止」を掲げてから1年、成績が劇的に上がった…という現象は残念ながら起こりませんでしたが、休み時間にクラスメイトと談笑する生徒や、外に出て遊ぶことで笑顔を見せる生徒が確実に増えたのだそう。


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■保護者からも賞賛

「生徒たちが互いに笑顔を見せるようになった。以前は休み時間中にスマホの画面を見て薄ら笑いを浮かべているだけだったのに」とスミスさん。今回のルール制定は成功だったと考えているようです。

また、保護者からも「息子が以前より勉強に集中できるようになった気がする。ディベートやグループワークにも積極的に参加する姿が見れて嬉しい」など、子供たちのメンタルヘルスが大きく改善したという結果に賞賛の声が相次いでいます。

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(文/fumumu編集部・鳳 あゆ子

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