『いちばんすきな花』9話　自分の大切な場所が他の誰かの大切な場所に…切ない展開に視聴者から心配の声

みんな優しいからこそつらい…！誰かの幸せを願ったことがある人には刺さりまくる神回。

福野エリカ

エンタメ

2023/12/08 16:00

7日放送のドラマ『いちばんすきな花』(フジテレビ系)の9話「お帰り…はじめて帰りたいと思った家」。

主人公たちが幸せを願った美鳥の居場所は、主人公たちによって失われてしまう…？　寂しそうな美鳥の表情に、視聴者からは不安の声が集まりました(ネタバレを含みます)。

■ 美鳥の幸せは”帰りたい家”

ゆくえ(多部未華子)と美鳥(田中麗奈)の出会いはゆくえが高校生の時、お互い生徒と塾講師という立場でした。クラスメイトに赤田(仲野太賀)との間には恋愛感情があると決めつけられたことに納得がいかなかったゆくえに、他人の価値観を認めないのは暴力だと言い切った美鳥に救われたことも。しかし、当時塾の生徒を始め周囲から悪い関心を向けられていた美鳥に、ゆくえができたのは彼女の幸せを願うことだけでした。

一方、高校生だった紅葉(神尾楓珠)も、教師だった美鳥から大多数がすることが正解と思わなくていいことや、本当の友達とは何かということを気付かせてもらいます。そしてゆくえと同じで無力だった紅葉は、美鳥の帰りたい家がないということに気づいても、ただいつか帰りたい場所ができるのを願うことしかできないのが現実だったのでした。

それぞれにとって心の支えとなっていた”美鳥”という人物との運命的な再会を果たした4人。今後はゆくえ、椿(松下洸平)、夜々(今田美桜)、紅葉(神尾楓珠)の輪の中に美鳥も入っていくと思われましたが…。

■ 美鳥への「おかえり」

椿の家に寄った際、この後ゆくえたちが家に来るから美鳥も会って行かないかと誘われます。戸惑いを見せる美鳥でしたが、結局5人で会うことに。スーパーに寄ってから戻ると、家の中から4人の楽しそうな声が…。それを聞いて躊躇した美鳥でしたが、ドアを開けるとみんなに「おかえり」と笑顔で出迎えられたのでした。

この場面には、4人が待っていた家が美鳥の帰りたかった家になるのかとほっとした視聴者も。

ところが、みんなで料理を用意する中で、キッチンペーパーのストックの場所やゴミ袋の収納位置、牛乳は交代制で買うというルールなど、すでに出来上がってしまっていた4人だけの空間がそこにはあったのです。

そしてそれを感じ取った緑は、自分から1歩引いたような遠慮がちな表情を浮かべます。

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■「誰も悪くないからきつい」

この美鳥の姿を見た視聴者からは心配の声が続出。

「美鳥ちゃんは帰りたい家また得られるかな」「4人それぞれの美鳥ちゃんがいてそれぞれ大好きなのに5人になると歯車が合わなくなっちゃうの切ない、、、、でも美鳥ちゃんの気持ちも分かる、、すでに作られた空気感に入るのってなかなか勇気がいる。」「自分が買って住んでた馴染のある『帰りたい家』が、既に誰かの、しかもそれぞれがそれぞれに自分の大事な人の物で、もう自分のものじゃなくなってたっていう寂しさは計り知れないよね……誰も悪くないけど、誰も悪くないから、きつい。」など、美鳥の気持ちがわかるからこそ、心を痛めてしまうと言う人が続々。

これまで主人公4人との交流の中で、美鳥が主人公たちにとってかけがえのない存在であることを見てきただけに、ショックを受けてしまうのかも。