中身をきちんと見て…　約9割の人が感じている「人間性の判断基準」への疑問

「私は目尻がさがっているところがおおらかに見えるのか、会社ではおとなしそうに思われているみたいなんです。勝手な印象を持つのはいいのですが、おとなしいからきついことを言ってもいいと勘違いする人がいて…。

そもそも本当におとなしい人であっても、きつい言葉を吐くのはいけません。ましてや本当の私は気の強い性格なので、その人には最終的に言い返してしまったんです。

おとなしいと思っていた相手が反論してきたので、びっくりした顔をしていましたね」（20代・女性）

「高校のときに数学の先生が、私のことを勝手に『頭がいい生徒』だと思って接してきたんです。そのときはメガネをかけていたせいで、勉強ができるように見えたのかもしれません。

しかし私はとくに数学が苦手なために、テストでは散々な結果だったんです。その点数を見ても先生は、『こんなものじゃないんじゃない？』と言ってきて…。

勝手に見た目で判断して、期待をするのはやめてほしいと思いました」（20代・女性）

「別の部署の男性から、『いつもまじめにがんばっている』などの褒め言葉をよくもらっていたんです。その言葉はうれしかったのですが、離れて働いているのになにがわかるのかとも思っていました。

しかしある日を境に、その男性は私をまったく褒めなくなりました。これまで黒髪だったのですが、会社で許される範囲で髪を染めてみたんです。これがその男性には、イメージと違ったみたいで…。

今まで黒髪だけで、勝手にまじめだと判断していたのでしょうね」（20代・女性）