「好きすぎて、できない」アプ活で出来た彼と初お泊まりで純情に しかし翌朝…彼の言葉にブチッ

マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。

婚活ダイアリー アイキャチ

リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。

彼から心打たれる感動的な言葉までもらって、ついにマッチングアプリで待ちに待った「結婚前提」のお付き合いがスタート。なんて幸せなんだろう。

マッチングアプリで本当に好きになる人に出会えるなんて…。しかし、はじまった交際は、前途多難でした…。

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■初夜

道端で結婚前提の真剣交際を宣言してもらい、幸せで少しふわふわしていたように思います。「このあとどうする?」なんて質問は、大人だからかもうしません。なんとなく2人でうちに迎い、彼は泊まることに。はっ、ちょっと待てよ、まずい…。私の部屋の散らかりっぷりを思い出しました。私は、典型的なよくいる”片付けられない女”というのに属しています。

彼を招くのは綺麗にしてからでいいのでは…? でも、もうはじまった恋は止められません。早く2人きりになりたいし♡なんて思っていると彼が「まぁ、まほちゃんち、見ておきたいし」と、言いました。

見ておきたい。少し引っかかる。それってチェックするみたいな言い草。「うち、綺麗じゃないよ」と何度も確認をとりました。それでもいいし、無理なら別の日でもいいとは言っていましたが、結局、彼は来ることになりました。

部屋をチェックされることも緊張しましたが、何よりはじめて密室に2人きりになります。私達は付き合おうということになっても、手すらまだ繋いでいませんでした。彼は、徹底的に私に何もしてこないのです。そこに惹かれたというのはあります。今までマッチングアプリでカジュアル男をたくさん見てきたから、彼がとても珍しかったのです。いよいよ、初夜。甘い恋愛が始まると思ったのですが…ちょっと思ってたのと違いました…。


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■ようこそ汚部屋へ

「こんなかんじ、へへへ」なんて言いながら、私は汚部屋を披露しました。彼は「あぁ、なるほど…」とだけ言って床に座りました。特に感想は述べてきません。思っていたより散らかってなかったかな? それなら良かったとポジティブに思いました。

そして、買ってきた夕飯のお弁当を食べる私たち。無言。めちゃくちゃ気まづい。私は「アマプラでも見る? セックス・アンド・ザ・シティが大好きで」と、テレビをつけて流しましたが、チョイスをミスりました。けっこう頻繁に下ネタやエロいシーンが流れることをなぜか忘れていたのです。彼の方をチラッと見ると…確実に意識しているのを感じました。いっさい手を出してこない人だけど、男だもんな…。どうしよう。とりあえず、先にシャワーどうぞと言い、私は緊張で体が固まってきました。もう深夜を回っていました。

結局、私達は、何もせずお互い疲れていたのか寝てしまいました。一応、同じベッドで。この人、まだ手を出してこないなーと思いながら、私も爆睡。お互いそこまで若くないからだろうか、大学生のときみたいに猿みたいにイチャイチャしないものなのかも。それに、なんだろう、この感じ。緊張はしてるんだけど、性の欲求みたいなものがなく安心できる感じというか…。


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■好きすぎて、できない

朝、先に彼が起きました。歯を磨きに行く彼。はっ! 気づきました、なるほど、朝パターンね、ひゃー! ついに来る! 死ぬほど心臓がバクバクしてきました。彼が再びベッドに入ってきて…ついに、はじまろうとしています。

スタートし10秒くらいで、あ…無理。そう思いました。緊張しすぎている。何だこれ。今までマッチングアプリで散々遊んできた女が? できない? 会って30分でホテルに行っていた女なのに、頭真っ白でドキドキしすぎて正常でいられない状態になっていました。私、そんなに好きなのか、この人のこと…。

「ちょっと、あの、また今度でいい?」と、なんと断りました。そんなこと言ったのも人生で初めてでした。しかも39歳で…乙女すぎる。彼は、いいよ。と言ってすぐ手を出すのをやめてくれました。ああ、そういうところも優しくて好き…♡

そう思ったのも束の間、一気にドキドキしている胸の炎が鎮火する発言を受けるのでした。


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■ダメ出し

「じゃあ、この部屋のことなんだけど…」。ん? 部屋?「まず、色んな場所に洋服が置いてあることがおかしいし、床に物を置かない方がいいよ、余計に散らかって見えるから」。どうやら、この汚部屋について評論しはじめたようです。

「それに、ここにドライヤーがあるのはおかしい、動線として。生活しづらくない? 鏡の近くに置くべきなんじゃないかな? あと…」。まだ続くの? しかも彼は何だかイキイキとしているけど、なんで? 「一番ヤバいのはこれね、これ」と、枕を指差してきました。

「枕カバー、ビリビリにやぶれてるけど気にならないの? 俺はすごく気になった」。その瞬間、私の中からブチッと音が聞こえました。脳の処理が追いつかなかったからかもしれません。気づけば「うるさいなぁ!!!」と叫び、ベッドから降りて暴れながら「うるさい! 細かい! いっぺんに言うな!!」…軽くキレてしまったのです。

確かに、枕カバービリビリに破れてるのを放置している件、女子力ってやつですか、終わってるとは思います。しかし、本当に細かくてうるさい男だと思いました。しかもなぜかイキイキと話す感じがイラつく! さっきまで大好きすぎて出来ない…なんて緊張している可愛い乙女の私が、崩壊していきました。

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