東山紀之「エネルギーやプライドの表現のひとつ」　ジャニーズ事務所・屋号“変更なし”に批判の声

社名の変更予定がないことに「犯罪者の名前をこれからも掲げていく…っておかしいでしょ」と批判の声も。

冬野とまと

社会

2023/09/07 14:45

7日14時、ジャニー喜多川の性加害問題を巡り、大きく揺れているジャニージャニーズ事務所が記者会見を開きました。

地上波4局が生中継に編成を変えるなど大きな注目を集めるなか、新社長に東山紀之さんであること、屋号は変更する予定がないことを伝え、ネット上では批判の声が寄せられています。

■ジュリー氏「補償を全うするため」、代表取締役に

会見には、前社長の藤島ジュリー景子氏、新社長社長である東山紀之さん、ジャニーズ事務所の子会社「ジャニーズアイランド」社長の井ノ原快彦さん、ジャニーズ事務所顧問弁護士が登壇。

ジュリー氏は、ジャニー喜多川による性加害問題について「ジャニーズ事務所といたしても、わたくし個人といたしても、ジャニー喜多川に性加害があったと認識しております」と伝え、ファンや取引先への謝罪の言葉を口にしました。

また「再発防止特別チーム」の提言を受け、9月5日をもって代表取締役社長を辞任、新社長として東山さんが就任したことを報告、副社長・白波瀬傑氏も辞任したことを明かしました。

今後、代表取締役として残るものの「被害者への補償を全うするため」と理由を述べ、業務には関わらないことを伝えています。

■東山、年内で「表舞台から引退」

新社長となった東山さんは「ジャニー喜多川氏の性加害を認め、謝罪させていただきます」と頭を下げ、「この事実に真摯に向き合うため、年内を持って表舞台から引退します。人生をかけてこの問題に取り組んでいく覚悟です」と話し、被害者への救済に取り組んでいくこと、ファンに向けて被害者への誹謗中傷について「今後やめていただきたい」と伝えました。

かねてよりジャニー喜多川の性加害について、東山さんは「噂としては知っていた」とし、「私自身は被害を受けたこともなく、後輩から相談されたこともなかった」と話し、当時はジャニー喜多川を信じていたため、暴露本なども読んでこなかったと語りました。

■井ノ原「そういった空気がずっとあった」

また、これまで後輩への暴言など東山さん自身のハラスメントも問題にあがっていますが、これについて質問されると「直接指摘を受けたことはありません。ただ、誤解を招くことはあったかもしれません」と返し、「自分を律し、対話をつづけ、そういうことが起きないようにするのが使命だと考えております」と返答。

井ノ原さんは、ジャニーズ入所前にいわゆる暴露本を読んでおり「本当かな？」など会話をしていたと回顧。入所してからも、そのような噂は耳にしていたといい「小学生や中学生の自分たちが『おかしいんじゃないか』と言えなかったのは…今となっては後悔していますが、触れてはいけないという空気がずっとありました」と振り返りました。

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■屋号は変更せず

「ジャニーズ事務所」という屋号について、事務所内で議論を繰り返してきたという東山さんは「“ジャニーズ”というのは、創業者の名前でもありますが、これまでタレントが培ってきたエネルギーやプライドの表現のひとつ」と、社名変更をする予定はないと話し、「僕自身も社名を変え、再出発したほうが正しいのかも」との考えがあったものの「ただ、ファンの方々に支えられているものですから…今後はそういうイメージを払拭できるよう頑張っていけたら」とコメントしました。

会見前から、東山さんが社長になると確定され、“同族経営脱却”とも報じられていましたが、今回の会見に視聴者は「ジュリー氏が株主も所有してる時点で同族経営継続だろ…」「若い頃からジャニー側の側近だった東山が社長になる…同族同様では」「結局なにもかわらない」と批判的な声が見られます。

また、屋号は「ジャニーズ事務所」のままということに対しても「犯罪者の名前をこれからも掲げていく…っておかしいでしょ。また海外からヤバい国認定」「なにも変える気がないと言ってるようなもの」「社名変えたって応援する人はするでしょ、“ジャニーズ”という名前を変えたら離れるファンなんてどうでもいいだろ」などの指摘も相次いでいます。