今田耕司、これまでの“忖度”“揉み消し”に「もう通用しない」 国連が動いたジャニーズ問題に言及

MCの東野幸治さんは「70年間、あの社長は何をしていたのかをちゃんと聞き取りして詳らかに」と語りました。

今田耕司6日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)では、ジャニー喜多川性加害問題について取り上げ、国連が会見を開いたことを報道。

コメンテーターとして出演した、お笑いタレント・今田耕司さんは「日本のエンターテイメント全体の変換期」と考えを述べました。


■4日、国連が会見

4日、国連人権理事会の「ビジネスと人権」作業部会は、日本記者クラブで会見を行い、ジャニー喜多川の性加害問題について「同社のタレント数百人が、性的搾取と虐待に巻き込まれるという、深く憂慮すべき申し立てが明らかになった」と言及。

また「日本のメディア企業は数十年に渡り、この不祥事の揉み消しに加担した」と述べたほか、政府に対して「この件について対策を講じる気配がなかった」「実行犯に対する透明な調査と、実効的な救済を確保すべきです」と述べています。


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■乙武、“タレントキャスター”に「避けるべき」

この件について、作家でタレントの乙武洋匡さんは、「あまりに報道(番組)に、強い事務所が入り込みすぎたと思う。タレントが報道番組に携わっていることで、本当に伝えなくてはいけないことが伝えられなくなるというのが、起こってきている」と言及。

乙武さん自身、これまで視聴者離れが課題となっていた報道番組に、人気タレントの起用で身近なものにしていたことには「評価していた」と前置きしつつも、「今回のようなようなことが起きたときに、本当に伝えるべき角度で伝えられないならやはり避けるべき」と伝えました。


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■犬塚弁護士、政府に「静観するわけにいかない」

つづけて乙武さんは、現在ジャニーズ事務所に所属するタレントに影響が及んでいることに対して「今いるタレントさんたちを守ることも大事」と話し、ジャニーズ事務所に対して「みんなが納得できる対応がとれていないということなので、自分のところのタレントを守るためにも、もっと踏み込んだ対応が問われているんじゃないかと思います」と考えを述べます。

また、国連は政府に対して「対策を講じる気配がなかった」と述べていますが、出演者の犬塚浩弁護士は「国連人権理事会の動きを無視するわけにはいかないので、勧告があろうとなかろうとこの問題を静観するわけにはいかない」「政府がこの問題に対して、動かなければいけなくなる」と言及しました。


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■東野幸治「ちゃんと聞き取りして詳らかに」

今田さんは「もう世界的なニュースですから、ジャニーズというよりは日本のエンターテイメント全体の変換期」「もしかしたら『前の感じでイケるんちゃうか』というのがあったのかもしれないけど、もう通用しない」とコメント。

乙武さんが語った「報道に、強い事務所が入り込みている」という意見に賛同し、「報道に入り込みすぎていたり、“忖度”したりということもある。この機会に色々なところが少しずつでも、変わっていかなきゃいけない」と話します。

これに、番組MCの東野幸治さんは「70年間、あの亡くなった社長は何をしていたのかを、ちゃんと聞き取りして詳らかに出したほうがいいと思う」と語りました。

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(文/fumumu編集部・冬野 とまと

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