確定申告やインボイスについて フリーランスの悩みを税理士さんに聞いてみた

確定申告の時短方法やインボイス制度の登録について。税理士さんからアドバイスをもらいました。

「確定申告の準備がたいへんすぎる」「インボイスがよくわからない。登録したほうがいいの?」このような悩みを抱えるフリーランス初心者さんは多いもの。

これらの対策を税理士の久保佑紀先生に、会計バンクが開催したフリーランス向けのイベント内で教えていただきました。



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◼︎領収書の収集に時間をかけない

「確定申告の準備に時間がかかる」という悩みを抱える人は多いと、久保先生は言います。

久保先生:請求書や領収書などの収集に時間をかけないことが大切です。時短のコツは、この時点で経費になるかどうかを判断しないこと。まずは経費になる可能性があるものを全て集めてしまうと効率的です。集めた請求書はノリで紙に貼るなどせずに、がさっと封筒に入れるくらいで大丈夫です。



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◼︎自動化機能を使って時短

さらに記録に時間をかけないことも大切だと、久保先生は指摘します。

久保先生:「自動化機能」がついた会計ソフトを使うと、記録が早く終わります。例えばネットバンキングでお支払いをすれば、連携されているため、取引が会計ソフトに反映されます。


自動化機能がついた会計ソフトには、「弥生」やフリーランス特化型のスマホ会計アプリ「FinFin」などがあります。「FinFin」は、全てスマホだけで完結する会計ソフトのため、パソコンを持っていない人にとっても便利です。



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◼︎インボイス制度の基本

10月からはじまるインボイス制度。今さら聞けない基本について、お聞きしました。

久保先生:インボイス制度に登録しない場合、企業から消費税の受け取りができなくなってしまう可能性があるといわれています。例えば、今まで11万円でやり取りしていた取引先があったとしましょう。取引先によっては、取引金額のうち消費税分にあたる1万円のお金がもらえなくなったり、段階的に減らされていったりする可能性があります。

久保先生:しかし販売先が一般の消費者のみの場合は、登録をしなくてもさほど影響はないと考えられます。たとえば、ネイルサロンやケーキ屋さん、子供塾の先生などが該当します。反対に主な販売先が、 事業者や企業の場合は注意。登録するメリット、デメリット、取引先の事業者との交渉により、登録を検討していただくといいでしょう。


確定申告の方法やインボイスについて、自分に合った方法を模索していきたいですね。

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(文/fumumu編集部・ヤギコ

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