アプ活で会ったハイスペ男性「それ、30代でやります?」 冷静に言われた言葉にグサリ
マッチングアプリにどハマり中のモノマネ芸人・小出真保が、アプ活で出会った人とのアレコレを吐き出します。
リアルな体験談や心境をポップに時にダークに伝えていく『全力! 女芸人小出真保の婚活ダイアリー』。
「婚活」というものが難しいことは十分にわかりました。しかし、本当に時間がない。次に行くしかないのです。それに、希望が少し持ててきたのは、だんだん誠実な人を引き寄せるようになってきたような気がしています。
そんななか起こした奇跡のマッチング!? これだから、何が起こるかわからない…!
■絶不調でも諦めない
ちゃんと婚活マニュアル本通りのデートしたのに、結果「結婚への圧」をかけすぎて振られました。また、相変わらずの結婚相談所はというと、開けばまるで安定の介護保険パンフレット。
そして、ハイスペック男女が集う審査制アプリの結果といえば「残念ながら入会は認められませんでした」…2回目の落選。職業を広告関係に変えたのに。見た目がいけないのか? 年齢がもうアウトなのか? とにかく絶不調…。
マッチングアプリでカジュアル遊びを辞めただけで、この失速。しかしここで立ち止まるわけにはいかない。ハイスペック審査制アプリは、また写真を変えてさらに今度は会社員に変更し、3度目の申請にチャレンジ。日常の空いている時間は全てマッチングアプリに費やしていました。
関連記事:15歳年下の男性と初デートで「カジュアルな関係」を試みた結果…
■令和の3高、現る
そんなある日、マッチングアプリDを開くと、二度見するような驚きのマッチングをしていることに気がつきました。マッチングアプリを13社やっているため、たまに自分からリクエスト申請しても忘れていることがあります。どうやら、あちらは承認してくれていたようで、まさかの奇跡のイケメンとマッチングしていたのです。覚えていないけど、こんなイケメンに申請していた私、ナイス! と、感激しました。
写真以外のプロフィールはというと…、ちょい年下。そして、え、これって…、3高だ! 古いですか? 今の若者は知らないでしょうか? 3高とは「高学歴・高収入・高身長」のこと。この彼、有名一流大学出身・年収1000万円〜2000万円・180cm台。今まで、たくさんマッチングアプリでイケメンを見てきたとはいえ、3高はあまり見当たりませんでした。
もしかしたら彼らはモテてしまうため、マッチングアプリに登録する必要がないのかもしれません。時代は変わってもこの3高の人気は衰えないように思います。チャンス到来か? 引き寄せたこの男性に大いに期待してしまうのでした。
あっという間にデート本番。緊張します。そもそも、何で会ってくれるのだろうか? このアプリはカジュアルなアプリではないはず。もしやまた詐欺写真男かも? 経歴も詐称? ごちゃごちゃ考えても仕方がありません。先に着いてしまった私は、おとなしく席で待っていました。すると「すみません、お待たせしました」颯爽と登場した彼は…でかっ! 高身長といっても180センチ後半はありそうでした。そして、写真通りのイケメン。まじかよ…。なんで?
関連記事:アプ活で“史上最高のイケメン”とマッチング! でも、どうしても気になることが…
■芸人やっててよかった!
3高を目の前にし、トークをスタート。どうやら経歴や仕事に嘘はなさそうな感じ。それはいいのですが…何を話したのか覚えていません。何話しても、どんなに頑張っても、すり抜けてしまうのです。お笑いライブでもここまでの重いお客さんいるだろうか。彼が感じ悪いというわけではないのですが、笑わないし、テンションが低い。こんなに盛り上がらないデートって…。そこで、私は、気になったことを聞いてみました。
私「なぜ、マッチングしてくださったんですか?」
3高男「知ってるからです」
私「はい?」
3高男「まほさんのこと知ってるからです、あ! 見たことある! と思って、お会いしてみようと思いました」
なんとも有り難いです。いや本当はお笑いの話はあまりしたくないし、そういうのなしでマッチングしたいところですが、やはり知ってると言われるのは素直に嬉しいし、何よりだからこういう人に承認をもらえるんだと、特権に感じました。ラッキーだ!
ただ。そこがピークで、そこからも会話は盛り上がりません。逆にこの人大丈夫かな? なんか無感情、不感症…そんな感じがする。
「マッチングアプリなんてやらなくてもモテそうですのに」会話に困ってた私はこのようなことを彼に言いました。すると、やっと彼が心内を話してきました。
関連記事:アプ活で会った“カジュアル男”から聞いた、“カジュアル女”の実態に衝撃
■イケメン、リハビリ中
彼は静かにこう語り出しました。「今…リハビリ中なんです」。え? 何のリハビリ? 「前に付き合ってた人、アプリで出会ったのですが、毎日たくさん注意されて、怒られてて」。彼は思い出すのも辛そうに話していました、元カノさんがだいぶ気の強い女性だったと、自信を失っているとのことでした。
「自分を取り戻したくて…今、自分を見失っているから…」。たしかに、わりと多いんです、失恋して自信回復にマッチングアプリに登録する人。私も本当の最初のマッチングアプリデビューは2017年。大失恋していて、その直後に自信回復のために登録した経験があります(そのときは誰とも会わずでしたが)。人は見かけじゃないよなぁ。3高でも人生上手くいかないことはもちろんある。
暗い空気になってしまったので、少し話題を変えようとぶっ込んでみました。
私「なんだぁ、かっこいいのでマッチングアプリをカジュアル目的で使ってるかと思いましたよ!」
彼「カジュアル目的ってなんですか?」
私「え、あの遊びで…」
彼「遊び?」
私「いや、けっこうハイスペックな人たちって遊んでるんですよ、ワンナイト的な」
すると、彼から冷静なトーンでこう返されました。
- 1
- 2