19歳フリーター女子「私には何も無い…」 “パパ活”で失ったもの4つ
“交際クラブ”の運営会社で面接官の経験があるパパ活ウォッチャー・cocoが「パパ活の裏側」をお伝えします。
“交際クラブ”の運営会社で面接官の経験があるパパ活ウォッチャー・cocoが「パパ活の裏側」をお伝えする連載コラム。
パパ活女子と話していると「別にセックスなんて減るもんじゃなし」「自分の若さや美貌をお金に変えてるだけ」「高く売れる今しかできない」という意見を耳にします。
『パパ活で失うものなど何もない』と豪語するパパ活女子も多いなか「もしもあの時に戻れるのなら、パパ活を始めた19歳の私に“やめとけ”って言いたい」と話すのは、今年29歳になるMさん。
これまでに総額4000万円以上は貢がれたと語る彼女が『パパ活で失ったもの』とは…?
■①同世代の彼
19歳で交際クラブに登録したMさんは、東北出身。当時は高校を卒業し、フリーターとして実家で暮らしていました。
「パパは東京の人だったんだけど、“外見がとにかく好みだったから”と、わざわざ私の地元まで新幹線で会いに来てくれたんです。初回、駅近くのホテルにあるティーラウンジでお話ししたら5万円くれて、デパートで靴とかバッグとか洋服とか、好きなものをたくさん買ってくれました」。
突然目の前に現れた、まるで王子様のようなパパ。外見も、40代前半には見えないくらい若々しく、スタイルも良くてオシャレだったと言います。何度かデートを重ねるうちに、パパから「交通費を出すから」と言われ、東京に遊びに行くようになったMさん。
「東京では、観光とお買い物デート。夜景が見えるレストランに行って、高級ホテルに泊まって。体の関係は最初はなくて、3ヶ月くらい経った頃、“好きだよ”って言われて、そういう関係に」。
実は、Mさんには高校卒業後からつづく彼氏が地元にいました。
「パパと知り合う前までは大好きだと思ってたけど、パパ活するようになったら、彼の全てが物足りなくなって。ファストフードでご飯するのも、彼がプレゼントしてくれるものも、つまらなく感じるようになったんです。パパと大人の関係になった頃には、別れてましたね」。
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■②感動する心
王子様のようなパパとは、その後5年付き合い、東京への引越し費用、家賃、生活費など全てサポートしてもらったそうです。
「東京に出て来て、最初の頃は、自分の部屋から見える東京タワーの夜景とか、おしゃれなレストランとかワインとかドライブとか、いちいち全部に感動してたけど、すぐに慣れて。別のもっとお金持ちのパパと知り合ったら、これまで最高だと思ってたパパが急に色褪せて見えたんですよね」。
最初のパパと別れ、その後もいろんなパパと付き合ったMさん。
3万円や5万円のディナーに連れて行ってもらっても、“ふ〜ん”程度にしか感じず、むしろ(ここ前に別のパパに連れて来てもらったことある。初めてのリアクションするのダリィ)とか、(またフルコースか。全部食べたら太っちゃうなー)などと考えるようになっていたといいます。
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■③健全な精神、自分自身
「人から何かしてもらうのが当然になって、高価なものを買ってもらっても、その瞬間はテンション上がるけど、すぐに飽きちゃう。ブランドバッグも、本当に欲しかったのか、と聞かれると、そこまで欲しくなかったような気もして来る。何を手に入れても虚しくて、いつも冷めてて楽しくないんです」。
男性からの愛情を、貢いでくれた金額で判断し、欲しいものを買ってくれないパパには、あからさまに不機嫌な態度で接し、セックスを拒否するようになっていたと話すMさん。
「私とセックスしたかったらこれを買え、みたいに、怒りで相手をコントロールするようになっちゃって。そんなだから、新しいパパとは全然続かなくて、自分、病んでるなー、って思いました」。
いわゆる『まともな金銭感覚』はもちろん、『健全な精神バランス』も崩してしまい、自分自身の気持ちもわからなくなってしまったMさんは、パパ活をやめようと、恋人探しを始めました。
■④結婚願望
「婚活を始めても、やっぱり同年代の彼だとお金は無いし、女心もわかってなくて気が利かない。イライラすることが多くて、うまくいかないです」と、ため息をつくMさん。
「19歳のあの時、パパ活を始めていなかったら。10代のお金がない彼氏と、お金がないながらも慎ましいデートをして、小さなことに幸せを感じて、一緒に成長して行って、地元の友達みたいに、27とかで結婚してたかもしれないですよね」。
パパ活を始めて10年で、得たものと失ったもの。
「周りの子は、キャリアを積むなり結婚するなり、何かを形にし始めてるのに、がむしゃらに努力とかして来なかった私には何も無いんです」と話すMさんが、幸せになれる日は来るのでしょうか。
「どうせ男なんて、結婚してもパパ活とか風俗とか浮気とかするんだろうな、と思うと、最近では、結婚願望もなくなってきました」と語る彼女が、19歳のあの時、失ったものは大きかったようです。
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(文/fumumu編集部・coco)