アシュトン・カッチャー『ベガスの恋に勝つルール』(2008年):「イケオジ」作品のススメ
オーバー40男優「イケオジ」のススメ:アシュトン・カッチャー。ポスト・ラブコメキング。
年を重ねるごとに、ますますかっこよくなるイケてるおじさま、「イケオジ」出演のおすすめ作をご紹介する本企画。
今回は、『ユアプレイス、マイプレイス』の公開を記念して、同作でニューヨークに住むコンサルタント、ピーターを演じているアシュトン・カッチャーです!
■お互いの場所はどこに?
現在公開中の『ユアプレイス、マイプレイス』は、シングルマザーのデビーと、20年来の親友であるピーターが、お互いの家を交換して生活したことから、気持ちが変化していくラブコメディ。
以前もご紹介しましたが、デビーをリース・ウィザースプーンが演じており、アシュトン・カッチャーがピーターに扮しています。
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■男女間のもどかしさ
「男女の友情は成り立つのか?」というテーマは、古今東西取り上げられることの多い問題ですが、だからこそそこには、「普遍的な愛とは何か」といった、人類にとって永遠に続く問いかけが存在しているのかもしれません。
同作は、20年来の親友同士であるものの、素直になれない男女のもどかしさがコメディタッチで描かれており、その「もどかしさ」こそが、人を愛することの醍醐味なのでしょう。
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■安定のラブコメ職人
そういう意味で、コメディが得意な印象のリース・ウィザースプーンと対等に渡り合っているアシュトン・カッチャーは、コメディドラマシリーズ出身だけあって、個人的に、ヒュー・グラントに続く「ラブコメキング」の有力候補の1人な気がしています。
そんな1978年2月7日、アメリカ生まれのカッチャーのイチオシおすすめ出演作は、『ベガスの恋に勝つルール』(2006年)。
ラスベガスで出会った男女が、勢いで結婚したものの、男性が賞金を当ててしまい…というなかなかのトンデモストーリーで、この男女を演じたカッチャーと、キャメロン・ディアスは、ゴールデンラズベリー賞最低スクリーンカップル賞にノミネートされたいわく付きの本作。
かなり古い作品ですが、このトンデモ設定ながら、王道のラブコメを踏襲するベタな展開に、思わず安心してしまうのです。それはおそらく、どんな女優相手でも、安定のコメディアンぶりを発揮するカッチャーの真骨頂のおかげだといえるでしょう。
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)