「都会風を吹かさないで」 物議を醸す“提言”にカズレーザーが持論
福井県池田町の広報誌に「都会風を吹かさないよう心がけてください」といった表現が掲載されたことが物議を醸す。
10日、朝の情報番組『めざまし8』(フジテレビ系)では、福井県池田町の広報誌に掲載された「移住者への提言」が話題になっていることを報じました。
お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーさんも同誌の表現について持論を述べ、注目を集めています。
■広報誌に「都会風を吹かさないよう」
福井県池田町の広報誌は、移住してきた人々へのメッセージとして「池田暮らしの七か条」という提言を掲載。
その中に、「都会風を吹かさないよう心がけてください」「多くの人々の注目と品定めがなされていることを自覚してください」という表現があったことが、物議を醸しています。
町の人口は約2,300人で、例年およそ20人が移住してきているとのこと。1月中旬発行の広報誌に掲載された今回の「七か条」を作成したのは、各集落の区長で、移住者と地域住民とのすれ違いがきっかけで作成にいたったと報じられています。
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■ありのままの町の様子を伝える意図
番組の取材によると、移住者と地域住民との間に「集落の昔からの行事とか奉仕事業などへの参加を拒否される」「町内会費を『払わなきゃならないのか』と言われる」といったトラブルがあったとのこと。
事務局として広報誌に掲載した同町の総務財政課長は、「どうしても(池田町に)入った後に『そんな話聞いていない』とか『そういうつもりじゃない』などとなると、やはりそれが後々のトラブル等につながる恐れがあるので、いろんなことがありますよというのを包み隠さず…」と、町の本来の姿を伝える意図があったと語っています。
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■豪雪地帯は助け合いが大事?
コメンテーターの小室淑恵さんは、「『都会風吹かすな』『品定め』って言われるとそんな言い方しなくても、っていう第一印象であったんですけど…」としながら、「池田町は豪雪地帯なんですよ。だから雪の時に助け合わないと私たちは生きぬいていけないから、それでできた慣習なんですよ、と7条目に書いてあるんです」と、町の事情についても説明。
助け合いのために慣習があることを先に書けば印象も違ったのではないかと予想し、「順番とか、もう少しユーモアとか入れていたらよかったかなぁとも思いますけどね」と「伝え方」の大切さについて、思いを巡らせています。
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■カズレーザーは過疎地域のケースも考察
実際に移住している人からは、「池田町が好きだからこそ胸が痛い…」という声も。
カズレーザーさんは、「地方と都心部っていう国内の構図になっているんですけど、これけっこう日本人のシンプルな外国人移住者とか移民に対する率直なリアクションに似ていると思います」と、移民との共通点についても着目。
つづけて、「こちらの文化を尊重して欲しいっていうのはあるんですけど、でも今それは言える立場ですけど、例えば過疎地域っていうのがあって、人口を絶対に増やさなきゃいけないっていうのが前提条件であって…」「これだけ条件を与えても来てくれる状況だからいいですけど、来る人がいなくなったら言ってられないし、そうなるともう取り返しはつかないですし…」と双方の立場を慮り、最終的には「移住しやすい町を作るしかないと思いますけど」と持論を述べました。
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(文/fumumu編集部・星子)