困窮女性が個人間融資で性被害に 博多大吉、加害者に「おかしな会話ばっかり」

『あさイチ』で生活に困窮した女性がインターネットの個人間融資で性被害などにあう問題について伝え相談先についても言及。

博多大吉

25日放送の朝の情報番組『あさイチ』(NHK系)で、インターネットにはびこる「個人間融資」について報道。

性被害やヤミ金、詐欺などの被害状況も伝え、生活が困窮している女性の「相談先」も紹介しています。


■「人助け」と言いながら性的行為を要求

番組では、SNSやインターネットの掲示板などを通じて、見知らぬ個人同士で金銭を貸し借りする個人間融資が広がりつつあることを問題視。

困窮女性が性被害やヤミ金、詐欺の被害にあうケースが多発していると伝え、女性スタッフが取材であることを伏せ「10万円を貸してほしい」と書き込み、取材。

スタッフ女性と直接会うことになった男性は「性的な関係」を要求し、写真を撮ることを要求する人物も。数人の取材対象の中には「人助け」と言いながら性的行為を要求する男性もおり、司会の「博多華丸・大吉」博多大吉さんも、「はたから見ていてもおかしな会話ばっかりしていますよね」と困惑していました。


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■すぐ警察か「#9110」に連絡を

性的な関係を要求するのみならず、ヤミ金の隠れ蓑にもなっている個人間融資。番組では「利息が法定金額きを超えている」「取り立てが脅迫めいている」という事実があったら、迷わず地元の警察か「#9110」(警察相談専用電話)に連絡するよう進言。

専門家は、本来であれば「身分証や裸の写真」を要求された段階で縁を切るべきと強調。しかしながらなんらかの関係を持ってしまった場合でも、相手が「警察から連絡が来た時点で費用対効果が悪いと判断されたらそこで止まる」可能性もあるとのべ、いち早く警察の力・法律の力を借りるべきとアドバイスしています。


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■「生きるためのお金がない」ケースも

さらに番組側は、借りる側の人の事情について深掘り。夫の経済的DV、シングルマザーで実家も援助している、親の介護で働けなくなるなどの「生きるためのお金がない。生活ができない」ケースがあることを明らかにしています。

また、女性の「生活困窮」の相談先として、

・役所(各市町村)で「女性相談したい」と伝える。婦人相談員。女性相談員がいることが多い

・または婦人相談所や女性センターへ

とアナウンス。生活困窮女性の自立を支援しているNPO「くにたち夢ファームJikka」責任者の遠藤良子さんは、話をきいてもらうことが大切で「聞いてもらってまず楽になってほしい。一旦落ち着いてから相談員とともに今後について考えてほしい」とコメントしていました。


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■博多大吉、困窮女性に「こちらに連絡して…」

遠藤さんは、困窮している女性に対し「あなただけのせいでこうなったわけではない」「悩みは絶対外にはき出して」というメッセージを発信。

大吉さんも「本当に困っている方は、とにかくこちらに連絡していただいて1人でも多くの方が利用していただけるといいですけどね」とのべ、番組の公式ページで相談先を公開しています。

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(文/fumumu編集部・星子

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