「イク」って本当にあるの? イクための心構え:アダルト業界関係者の喋り場

アダルト業界の作り手側で働く女・るいが、無限に広がる「性」の世界…ファンタジーを通して見る「リアルな性」の話を、本音でお伝えしていきます。

本音で性の話がしたい

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■「イク」ことはゴールではない

先週の投稿では、私の自慰体験談をもとに、イクことを身体的な側面から書かせていただきました。今週は精神的な側面から書かせていただきたいのですが、まず第一に、「イクことは必ずしもセックスにおけるゴールではない」ということを心に留めてほしいです。

よく結婚のことを「ゴールイン」などと表現しますが、現代的な恋愛観としては、必ずしも「結婚=ゴール」ではなくなってきているように思います。目的というより、一つの選択の結果、というイメージでしょうか、要するに「してもしなくてもいいけど、したいからする」というものに段々となっているような感じがします。

セックスにおいても、「生殖」という目的がある場合は「男性がイク=射精に達する」というのがゴールの一つかもしれませんが、あくまで娯楽目的の場合、まず行為そのものが「してもしなくてもいいけど、したいからする」というものです。そしてその中でも、「イク」を重視して選択するかどうかは、各々に委ねられるべきだと思っています。

ハグ、キス、前戯、挿入…そういったものもセックスを構成する一要素であり、それらがセックスにおける一つのゴールであることは男女ともに全くおかしいことではありません。「挿入されている/しているときの幸せ」「行為中の相手の顔を見られればいい」、そういったことも一つのゴールとして素晴らしいものです。

なのでもし、この投稿を読んでいる方の中で、「彼氏のためにイケるようにならなきゃ…」など、義務感や焦燥感から「イク」ことを求めている場合、まずは「無理しなくていい」ということを伝えたいですし、たとえばパートナーと話し合ったりすることで、無理しないで済む環境作りから始めてほしいな、と思います。



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■信じざる者はイケない

さて、やはりそうは言っても「せっかくならイッてみたい」と考える女性は多いのではないか、と思います。上記で書いたことは色々と難しい部分も多かったと思いますが、私がそれでも書いたのは、「イキたいという自分の気持ちに向き合う」ことがまずイクための第一歩だからです。「イキたい」と思うことを恥ずかしがっていたり、自分の本心に疑問を持ったままでいると、それだけで身体は敏感にそれを感じ取ってしまいます。

そして、次に留意すべきことは、「信じざる者には来ない」ということです。「イクなんて本当にあるの?」と疑問を持っていたり、諦めていたりする人は、それだけで身体が意地っ張りになり、「イク」ことを受け入れられなくなってしまいます。また先週お話ししたように、根気が必要な場合も多く、信じていない状態で乗り切るにはなかなかに大変なことが多いのです。

男女とも、AVで想像しているような「女性も簡単にイケるもの、イケないほうがおかしい」という認識は捨てて、「女性がイクことはなかなかに難しくて、イケないことも全然おかしくないけど、それでも確実にあるもの」とドンと構えること、それがまずイクための心構えになります。


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