トランスジェンダーの受刑者が女性刑務所に収容 ハラスメントや妊娠騒ぎが…
性自認についての理解が進む一方で、さまざまな問題が生じているようです。
性自認へのさまざまな配慮がされるようになっている昨今、女性刑務所で受刑者が妊娠したことで注目を集めています。
『Daily Star』など海外メディアが報じました。
■女性刑務所で妊娠騒動
アメリカ・ニュージャージー州にあり、唯一の女性刑務所でるエドナ・マハン女性矯正施設に収監されているデミ・マイナー(27)は、殺人罪で禁錮30年の判決を受けているトランスジェンダー受刑者です。
この女性刑務所には、デミ受刑囚以外にも27人のトランスジェンダーの受刑者が収監されていますが、このたび受刑者2人が、トランスジェンダーの受刑者によって妊娠。デミは州内の別の刑務所に移送されることとなりました。
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■出生時の性別ではなく性自認
ニュージャージー州では2019年、トランスジェンダーの女性受刑者が18ヶ月ものあいだ男性刑務所に収監されたことに対し、州を提訴。その結果、出生時の性別ではなく、性自認での収監を認める指針が和解案に盛り込まれました。
これを受けて、エドナ・マハン女性矯正施設では、2021年よりトランスジェンダーの受刑者の受け入れを開始。性転換手術を受けている必要はなく、自分の性自認について、収監中にいつでも申し出ることができるとされています。
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