漫画『モディリアーニにお願い』で、忘れてしまった大切なものを思い出そう

過去に置いてきた大切なもの。忘れてしまったもの。この漫画を読み進めていくうちに、思い出せるかもしれません。

デジタルの波が漫画制作の現場にも広がっている中で、人物はもちろん、背景やコマ割りまですべて手作業で描かれた漫画。それが相澤いくえさんの『モディリアーニにお願い』です。

スクリーントーンさえもまったく使わないため、手描きならではの味わいと迫力が1コマ1コマに込められている『モディリアーニにお願い』。その魅力をお伝えします。


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■『モディリアーニにお願い』- 相澤 いくえさん(小学館)

『モディリアーニにお願い』の作者である相澤いくえさんは、漫画の発売当時、なんと現役の美大生! 美大生が美大をテーマに、リアルな世界観で物語を描き出します。

山の中にある「バカでも入れる美大」を舞台に、壁画の千葉くん・日本画の本吉(もとよし)くん・洋画の藤本くんの3人を中心にストーリーは進行します。4年間の美大生活を通して、3人はさまざまな壁にぶつかります。

周りと自分を比べての焦り、見えない将来への不安、天才と称賛されることによる孤独。なにかに全力で取り組んだことのある方も、そうではない方も、手探りで未来に進んでいく3人の姿を見ているうちに、自分の感情がざわざわと刺激されるのを感じると思います。


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■登場人物のがむしゃらな姿に背中を押される

なにかに全力で取り組んだことがある方は、登場人物が必死に前に進む姿にきっと共感するでしょう。そして、まだ自分の全力を向ける先を見つけていない方は、自分の中に眠っている情熱が揺さぶられるのを感じると思います。

「諦めてしまった過去の夢」

「自分には無理だと決めつけていた未来」

「時間ができたらやろうと思っていたもの」

心の中でくすぶっていたアレコレが、ときには泣きながら、ときには怒りながら未来に向かっていくキャラクターを見ているうちに、そっと自分に問いかけてくるのです。「そろそろ、挑戦するタイミングなんじゃない?」って。

『モディリアーニにお願い』は、全5巻完結済み。すべて読み終えたころには、「よし、自分もやってみるか!」ときっと背中を押されているはずですよ。

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