一度ハマったら抜け出せない! 『女の園の星』の独特な魅力

気づかないうちに、独特な世界観に引き込まれている。不思議な吸引力を持つ『女の園の星』をご紹介します。

表紙からすでに個性があふれている『女の園の星』(祥伝社)。発売後すぐに緊急重版がかかり、「このマンガがすごい!2021」にも選ばれた注目の作品です。

ただ、そんなきらびやかな情報を知らずとも、きっと「なんだこの漫画は!?」とハッとするはず。最初は驚き、たまにクスッと、やがてずぶずぶと世界観に引き込まれ、一度ハマったら抜け出せない『女の園の星』のパワー。その魅力をお伝えします。


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■『女の園の星』- 和山やまさん

主人公は、ある女子高の2年4組の担任、星先生。

この物語は、女子高で過ごす個性豊かな生徒たちと、星先生を含めたこれまたユニークな教師がおりなす、クスッと笑える…笑える…なんなんだ? なんなんでしょう、この漫画は。

もちろん皆さまに「女の園の星、めちゃくちゃおもしろいから読んで~!」と伝えたい一心でこの記事を書いておりますが、筆者もいまだにこの漫画の世界観を掴み切れておりません。

簡単に言ってしまえば、女子高のなんてことない日常を切り取った、ちょっとシュールなギャグ漫画。ただ、そんなざっくりした言葉でまとめられるほど、和山やまさんが描く世界は簡単ではないのです。


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■独特な和山やまさんワールド

1話では、クラスの日直が書く日誌の備考欄で、生徒たちが絵しりとりを繰り広げる様子が描かれます。星先生はその絵しりとりを怒りもせず、むしろ絵しりとりの謎を解くことをひそかな楽しみにしているのですが…。

1話が始まり、数ページ目。生徒が描いた謎めいたイラストを前に、星先生は思います。

「なんだろう これ」

それを見ている漫画の読者も、きっとほとんどの方がこう思います。

「なんだろう、これ」

この絵はなんだろう。というか、この漫画はどうして絵しりとりをしているの? シュールじゃない? なんだろう、この漫画はなんなんだろう。

頭の中にたくさんの「???」が浮かぶのに、なぜだかページをめくる手は止まらない。1枚、1枚、もう1枚……。そうしてスルスルと漫画を読み進めていくうちに、いつしか『女の園の星』の魅力にどっぷりハマっている。

それが、和山やまさんワールドの不思議な吸引力なのです。

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