疲れたときこそ読みたい 『町田くんの世界』から学ぶ、この世界の美しさ

そこの、ぐったり疲れているあなた。『町田くんの世界』を読んで、ゆるりと肩の力を抜いてみませんか?

町田くんの世界

人間関係のストレス、仕事の悩み、恋愛のモヤモヤ、世間や政治への疑問。

日常の中に「なんでよ!」と思う出来事が重なると、どうしても「人生ってクソじゃん」とこの世界を諦めてしまいがちです。

でも、ちょっと待ってください。私たちが生きているこの世界は、汚いものばかりではありません。通すフィルターをちょっと変えるだけで、たまらなく美しい世界が、あなたの前に広がっているかもしれないのです。


■『町田くんの世界』- 安藤ゆきさん

ぐったりと疲れている人にこそ読んでほしい町田くんの世界(マーガレットコミックス)。安藤ゆきさんが描く、愛にあふれる日常系の漫画です。

主人公は物静かで穏やか、メガネをかけて一見勉強ができそうなのに、成績は中の下の町田くん。高校生の町田くんが過ごす日常を、ゆるりとした空気感で描きながら、ストーリーは少しずつ進行します。

町田くんは、勉強が苦手です。町田くんは、走るのが遅いです。

町田くんはアナログ人間で、ハンバーグの作り方をスマホで調べられません。どうにか学校の図書館で調べようとするも時間内に終わらずに、町田くんは心の中でこう思います。

「俺に 得意分野なんて あるのかな」

けれど、町田くんにはとびきりの得意分野があります。

それは、人を愛していること。そして、人を愛しているからこそ、人から愛されていること


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■『町田くんの世界』は、愛のラリーで進行する

学校で、野球部員にボールをぶつけられた町田くん。ボールを投げ返しながら、町田くんはこう言います。

「やったな レギュラー入り おめでとう!」

町田くんからの言葉を受けて、ぶつけた相手はこう思います。

「……怒んねーどころか レギュラー入り 知っててくれたのかよ……」

町田くんのフィルターを通して世界を見ると、人はやさしく、思いやりにあふれています。

町田くんが愛を与えるから、相手も愛を返してくれる。そんな愛のラリーで、この物語は進んでいくのです。

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