おうちで映画三昧のススメ　草彅剛の天才ぶりを堪能『ミッドナイトスワン』

おうち時間が増えるにつれ、家で楽しめる趣味の中でも特におすすめしたいのが、やっぱり映画鑑賞です。

アクション、ロマンス、SFと、おうちにいながらにして様々なシチュエーションを楽しめるのが、映画鑑賞最大の醍醐味！　たくさんの感情の嵐を味わうのは、自身の感性を磨くための贅沢な時間です。

そんなわけで、スチールカメラマン記者として、4桁の映画関連取材をこなしてきた著者が、おうちで映画三昧にひたるのにおすすめな作品をご紹介していきます！

■最新日本アカデミー賞受賞作

さて、栄えある？　第1回目でご紹介する作品は、内田英治監督の『ミッドナイトスワン』です。

草彅剛さんが、主人公のトランスジェンダーの凪沙(なぎさ）役を演じ、3月19日に発表された第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞したのも記憶に新しいところ。さらに本作は、最優秀作品賞にも輝きました。

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■つかこうへい絶賛の「天才」草彅剛

タイトルの「ミッドナイトスワン」は、直訳すると「真夜中の白鳥」。その意味の通り、物語はニューハーフクラブのステージで、白鳥の衣装を着た凪沙たちが踊る場面からスタートします。

オープニングから圧倒的に引き込まれるのは、草彅さん扮する凪沙のすべて。本当に「凪沙」という人間がこの世に存在するような錯覚に陥るほど、草彅さんの演技は群を抜いています。

稀代の劇作家つかこうへいさんをして、「天才」といわしめた草彅さん。随所に散りばめられた草彅さんの細かい演技が、物語のラストにつながっていく一連の流れに注目してみると、全編を通してその「天才」の理由がはっきりとわかるでしょう。

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