出生時の性と異なるトランスジェンダーの中でも、特にMtF(性自認が女性の人)は生きにくさを感じていることが多いと聞きます。fumumu取材班は理由を聞いてみました。
■トイレで…
「女性トイレは混んでしまうことが多いので、よくおばさんが男子トイレを借りてちょっと男性たちを驚かせる…という話を聞きます。でも、『びっくりした』で済んで、事件性が出ることってほとんどないと思うんですよね。
ここで男女差があるのはどうかと思うのですが、今回はその件についてはさておき、男性が漏れそうでも女性トイレを使うと大問題に発展してしまうわけです。
トランスジェンダーも、性自認が完全に女性だからといって、見た目が女性でないとパニックになってしまうリスクが非常に高いですよね。たとえ手術をしても、『本当に女性に見られているかな』『自分が利用していいのかな』とためらってしまいがちです」(20代・トランスジェンダーを自認)
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■難しいセクハラ問題
「MtFで同性愛…など性自認の他に性的指向がセクシャルマイノリティの人もいますが、多くはMtFの恋愛対象は男性だと思います。
でも、世間からすると、MtFが女性用の温泉に利用したり、女性の胸に対して『あら、おっきくていいわね』って女同士のノリで絡んでしまうと、快く思わなかったり、セクハラに感じてしまうのではないでしょうか。
そこで、完全に女性ではないという事実を突きつけられて精神的に苦しくなってしまうのもありますが、女性として当たり前と思うような行動にも気を使う必要があって、なかなかしんどいです」(20代・トランスジェンダーを自認)