同性愛と自認するタイミングは人それぞれであり、「産声を上げた時から」という人もいれば恋愛をするようになった時期、大人になってからという人までいます。
異性愛者が当たり前だという考えが根強いために、異性と恋愛をするのが当たり前だと感じてしまった結果など要因は様々ですが…。「異性は恋愛対象ではない」と気づいて同性愛を自認したのなら、どこかでしっくりこなかったり違和感を覚えていたのかもしれません。
fumumu取材班は、詳しく話を聞いてみました。
①良くも悪くも安定感がある
「私には異性の幼馴染がいます。ずっと身近にいた人に思春期の頃に恋愛感情を抱く人は少なくないと思います。私も、今思えば幼馴染の彼に特別な気持ちを抱いていました。周りが恋バナなどに花を咲かせる中、密かに彼への思いが恋心なのだろうと思い、気持ちが高揚したものです。
中学1年生の時に彼に告白されて付き合いましたが、みんなが言うようなドキドキ感はなく、良くも悪くも安定した関係で、恋人というよりは夫婦のような、あるいはいつも一緒にいる友達のような関係性でした。
ずっと一緒にいた幼馴染だから今更ときめきがないのだろうと思っていましたが、大学生の時に付き合った人に対してもそうで、同性と付き合っている今では、それが『違和感』だったのだと知りました」(20代・女性)
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②オトナの恋愛ができず…
「同性愛でもおそらく、異性とプラトニックな恋愛ができる人はいると思います。男性に向いている気持ちが恋愛感情によるものかというと別ですけれどね…。
私も特に深く考えずに高校生の時に最初の彼氏ができましたが、高校生だとオトナな関係に進んでいる人も私の学校では少なくて、普通にデートをして、2人目の彼氏とは、卒業を機に自然消滅して終わりました。
恋愛が怖くなったのは大学生の後半です。キスをするのは当たり前、その先をしている人も多くなり、今までのキスもその先もしない関係ではいられなくなりました。というか、彼氏から『そろそろいいよね?』というような態度を感じて、私の方が逃げてしまいました。
ただ、初めてだから怖いのかとも思いましたが、それよりも『したくない』という思いが多かったです。性的指向が向いていないのだから、当然ですね」(20代・女性)