iPhoneのために腎臓を売却 少年に課された代償とは

当時4Sのために臓器を売った少年の9年後

肝臓
(Marat Musabirov/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

9年前、iPhone4S欲しさに自身の腎臓を売り払った少年が26歳になった今障がいを負い、寝たきりの生活になっていることが中国にて報じられました。

190センチの高身長、かつ健康な体を持っていたはずの彼は、現在どのような状態になっているのでしょうか。


■スマホ欲しさに臓器を売却

今から9年前の2011年、中国ではiPhone4Sが一世風靡し、「優れた身分の象徴」とも言われていました。

当時、安徽省に暮らす17歳の少年もiPhoneに憧れる1人でしたが、家が裕福でなかった彼は、なんと自分の腎臓を売って最新機種を手に入れることを決意。

「腎臓は二個あるし、俺は一つなくなっても大丈夫。売れるんだったら売る!」と豪語し、ブローカーに移植手術の依頼を行ったそうです。

手術でもらえた代金は2万2000人民元。日本円で約30万円ほどの報酬でした。


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■傷口に炎症、その上…

少年はこのお金でiPhone4S、及びiPadを購入。「これだけで買えるだなんてお得だ」と考えていた様子。

しかし、ほどなくして体調を悪くした彼が病院へ向かったところ、なんと「劣悪な環境で手術が行われていますね。傷口が炎症を起こしています」と宣告されてしまいました。その上、もう一つの腎臓も治療が必要な程損傷してたとのこと。

ここでやっと家族に腎臓を失ったと白状した少年ですが、既に治療のタイミングを逃していたことから元の健康体には戻れないことが判明します。


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■190センチ45キロ

あれから9年、当時購入したiPhone4Sは既に型落ち機種。中古で売るにも大した金額にはならないことは、皆さんもよくご存じでしょう。26歳になった少年は健康な体を失い、障がい者認定を受ける程体調が悪化しているそうです。

190センチに均等な筋肉がついた若々しい身体はとうの昔に失われ、現在の体重はわずか45キロ。ほぼ寝たきりの生活を強いられ、死ぬまで薬を飲み続けなければならない状況だということが現地メディアにより報じられました。

一時の欲望で臓器まで売ってしまい、悲惨な末路を辿ることになった男性は手元にあるiPhone、そして最新機種を見て何を思うのでしょうか…。

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(文/fumumu編集部・AKO

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