まさかそんなことで!? 小学校休業等対応助成金の申請を断られた保護者たち
小学校休業等対応助成金は、保護者が安心して仕事を休めるようにするためのもので、新型コロナウイルスの感染拡大を防止することを目的としています。
新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、小学校等が臨時休業した場合等に、その小学校等に通う保護者である労働者の休職に伴う所得の減少を補うため、有給休暇を取得させた企業に対する小学校休業等対応助成金が新設されました。
しかし、給与の先払いが必要だったり手続きが煩雑だったりすることもあり、様々な理由をつけて労働者からの申請を断る企業もあるのだとか。
fumumu取材班が、詳しい話を聞きました。
①夫が医師で高収入だから
「私は、パートで事務仕事をしています。でも、夫が医師のため、『一般家庭よりも収入は高いはず』という理不尽な理由から、小学校休業等対応助成金の申請を断られました。
小学校休校等対応助成金は、非正規雇用でも対象になります。また、労働者の世帯年収に関する条件などもありません。
このような差別的な扱いが許されていいのでしょうか? 法令に違反しないのか、労働基準行政窓口に相談してみようと思っています」(30代・女性)
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②ブランド物を持っているから
「子どもの学校が臨時休業になったので、労働者としての当然の権利として、小学校休業等対応助成金の申請を職場にお願いしました。
ところが、『そんなにブランド物を持っているのに、お金に困っているようには見えないけど』と、滅茶苦茶な理由で申請を断れらてしまって…。
今持っているブランド物は、今まで稼いだお金で買った物です。完全なる言いがかりとしか思えません!」(20代・女性)
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③「過保護」と言われて…
「子どもの学校は臨時休業中ですが、『小4なら1人で留守番くらいできる』『休んで一緒に家にいるなんて過保護すぎる』と言われ、小学校休業等対応助成金の申請を断られました。
確かに、短時間であれば、1人で留守番することはできるでしょう。でも、朝から晩まで平日毎日なんて、絶対に無理です。
しかも、私が働きに出ることで、新型コロナウイルスを家庭に持ち込み、家族を感染させるだけでなく、周囲の感染を拡大させる恐れだってあるのに…。信じられません!」(30代・女性)
職場の理解を得られない場合は、泣き寝入りすることなく、労働基準行政の担当窓口などに相談した方がいいかもしれません。
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(文/fumumu編集部・志都)