父親とテレビ電話で最後の別れ 新型コロナがもたらす残酷な現実とは

一旦感染すると、家族に会えないまま死ぬ可能性も。

入院中の男性
(sudok1/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

アメリカ・ニューヨークに住むとある男性が6日、自身のフェイスブックを更新。父親が新型コロナウイル(COVID-19)に感染し、テレビ電話越しに最後の別れを行ったと告白しました。


■知らない人に手を握られながら死ぬ

「私の父は、知らない人に手を握られながら死にました」と、悲しい現実をつづったのは「NBC New York」のキャスター・アダム(Adam Kuperstein)さん。ニューヨーク在住の彼は、両親が新型コロナウイルスに感染していました。

発覚当初は軽症と診断されていたものの、父の容体はあっという間に急変。43年連れ添った妻との面会も許されず、人工呼吸器を着用してから1週間で帰らぬ人となりました。

家族はテレビ電話を通じて最期のお別れを行い、父親は医療スタッフに手を握られながら逝去。アダムさんは看護師に死亡を宣告された時、心が砕け散ったような気持ちになったと話しています。


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■母を抱きしめることも出来ない

家族が寄り添うこともなく、痛みと共に死んでいった父親。現在、ニューヨークにはこの様な残酷な「別れ」を強いられる家族が急増しています。

アダムさんの母親は幸いなことに軽症と診断されていますが、心には軽症どころではない大きな傷を負ったことでしょう。しかし、自宅隔離状態にある為、誰かに直接悲しみをシェアすることも、息子が抱きしめに駆け付けることも出来ません。

かつては簡単にできたかもしれない交流が、今は命に係わる行為になり得るから。

続きを読む ■あっけなく消える命

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