春名風花、ツイッターでの中傷を受け提訴 「夢も人権も奪われる」
春名風花さんが、Twitterで心無い投稿をした人を提訴しました。
14日、Twitterで虚偽の内容を投稿し名誉を傷つけられたとして、女優の春名風花さんが書き込んだ相手に対して提訴しました。
■「彼女の両親自体が失敗作」
昨年11月22日に作品配信サイト『note』で「加害について」というタイトルでエントリーしていた春名さん。いじめはいじめられる側に問題があるのではなく、いじめる側の問題で人をいじめていい理由にはならない、自分以外の人間の人権を踏みにじってはいけないと強いメッセージを綴っていました。
そして、そこでは「彼女の両親自体が失敗作」と虚偽の内容を投稿され名誉を傷つけられたことを受けてプロバイダーへ投稿者の情報を提供されたことを報告。
「弁護士さんから、先日勝った発信者情報開示の報告書が届いてて、相手の身元が分かりました」「これから刑事・民事両方で、損害賠償請求をしてゆく予定です」と、現在の状況を説明しました。東京地裁(大嶋洋志裁判官)は、「社会通念上許される限度を超える侮辱表現で、名誉感情を害されたことは明らか」と認定しているそうです。
この損害賠償請求を通して、「自分のしたことが何だったのかを知って欲しい」「これで少しでも、悪質な投稿をする人が減りますように…」と想いを吐露しています。
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■「仕事を失ってきました」
慰謝料など265万4,000円の支払いを求めて横浜地裁に提訴した14日に、改めてこのブログを拡散。ファンからの裁判費用の援助については「職業柄みなさんからお金をいただくわけにはいかないので」と辞退。気持ちだけいただくとのことです。
ですが、一連の投稿によって多くの仕事を失い、やりたかった役や作品ができなくなってしまったことを告白。そのため、「無視すれば済むレベルを超えて損害額も大きくなって、このままだと夢も人権も奪われると感じたので訴えることにしました」と経緯について説明しています。
また、「名誉を取り戻すために有無を言わさぬ実力をつけて、誰に何を言われても、簡単に潰されたり干されたりしないような俳優になりたい」と思いを伝えました。
心無い投稿によって僕は本当なら出られたはずの、たくさんの仕事を失ってきました。死ぬほどやりたかった役や出たかった作品がたくさんあります。今はその名誉を取り戻すために有無を言わさぬ実力をつけて、誰に何を言われても、簡単に潰されたり干されたりしないような俳優になりたいと思っています。
— 春名風花💉💉 (@harukazechan) January 15, 2020
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■「中傷を受けて当然という考えは不健全」
ファンからは、今の芸能人にある風潮を指摘する声や、応援するコメントが多く寄せられました。
「芸能人は中傷を受けて当然という考えは不健全。『裸みたいな格好してりゃあ痴漢されても仕方ない』っていう発言と同レベル」
「実生活に影響が出るまでのことを」しなくても、媒体は何にせよ、事実でない事で他人の名誉を毀損してはいけません。バレなきゃ良い話でもありません。裁判でどう扱われるかが問題になる以前の話だと思います」
「感謝の気持ちは舞台で返す… お仕事、そしてお芝居への真摯な想いが伝わってきます。 歴史あるスズナリの板の上で生きる姿を今から楽しみにしています!!」
以前にfumumuでもお伝えしましたが、SNSでの誹謗中傷については武井壮さんも「正気で言っているのかね?」と疑問を投げかけ、後輩が受けてきた罵詈雑言について言及していました。匿名だからと人を傷つける行為は許されるものではありません。
受け手も一人の人間であることを自覚し、相手がどう捉えるかよく考えた上で言葉を選んでいかなければならないでしょう。
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(文/fumumu編集部・fumumu編集部)