「ラブドール」――それは、男性がセックスを擬似的に楽しむために作られた人形のこと。かつては同じ目的で作られた「ダッチワイフ」というものがありましたが「オリエント工業」がシリコーンなどを使用して作るラブドールは、見た目のみならず感触もリアルに近い人形です。
そのかわいらしい表情や、リアルを追求したカラダなどは、女性からも支持を集め、コレクターもいるほど。
今回は、人間がラブドールになれるという「人間ラブドール製造所」に突撃! 「マッチョ男子をかわいいラブドールにしてほしい」の願いを叶えてもらいました。
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■東大阪にある「人間ラブドール製造所」
ただかわいく着飾りたい人、女装したい人、人間界に疲れた人、少しの時間だけでも現実逃避したい人…一度は誰もが「人形になりたい」と思ったことがあるはず。
fumumu編集部のある社内では「逃げたい」「疲れた」と、ため息が止まらない男子が隣の席に。収益とにらめっこし、編集部からの思いつきの提案に対応し、プライベートでは3回デートした女子と音信不通…。
結果、彼は「筋肉は裏切らない」とジム通いと手作りのプロテインバーだけを信じ、「人間界から一旦離れたい」と呪文のように唱える日々。
どうにか、彼を一瞬でも苦しみから解放してあげられないものか…。そこで見つけたのが、東大阪を拠点にしている「人間ラブドール製造所」。
ラブドール風のメイクにかわいい衣装、そして写真撮影をしてもらえるサービスを行っています。「逆転変身専門店」の言葉は理解できないまま、年に2回ほどあるという東京出張のタイミングで、体験取材をさせていただきました。
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■全身剃毛のマッチョボーイ
メールでは、ラブドールになりたい人の身長・体重・バスト(アンダー)を聞かれ、ラブドールに近づくため「できる限り、剃毛をするように」との指示がきます。
その後、場所と到着してからのルールが書かれたメールを受信し、その日を待ちました。
取材当日、現れるなり「お尻まで、全身くまなく剃ってきたのでトゥルトゥルです。でも寒い」とボヤき「お尻も剃毛したから、ウォシュレットで水が飛び散りましたわ」と毛の重要性を語るマッチョボーイと共に指定されたマンションに到着。
ここで指示されたルール…インターホンを鳴らし「人形のお届けです」と第一声。そして事前に受け取っている“製造番号”を伝え、ようやく迎え入れてくれます。
機械的に淡々と進められていくのか、若干の不安を抱えていましたが、扉を開けると…そこには人間味溢れる温かい女性3人が迎えてくれました。
(左から)
★躰型製造師で、おっぱいをつくる(谷間製造)プロ・乙原碧さん
★「人間ラブドール製造所」代表でありカメラマンの新レイヤさん
★東京出張時にコラボしているヘアメイクの山田はるかさん
メイク担当の山田はるかさんは、東京在住のヘアメイクさん。東京出張の際にはコラボとして参加しています。
続きを読む ■谷間製造は8割が男性