コテやアイロン、ブローなど髪の毛に熱を与えると傷む。ということはよく耳にしますよね。なんで傷むのか? どうケアしていけばいいのか…ということを少しでもわかって頂ければと思います。
髪の毛は熱を与えるとタンパク質が固まってしまい固くなってしまいます。生卵が半熟を経由してゆで卵になっていく過程を連想して頂ければわかりやすいかもしれません。
ゆで卵の状態から半熟卵や、生卵の状態に戻すことはほぼ不可能ですよね? 一度固まってしまったタンパク質を元の状態に戻すのが難しいのは髪の毛も同じ。熱を与えすぎることによりその状態になっているということをまずは理解しましょう。
同時に対処法と改善策の提案をお話ししていきます。
■熱は必要最低限
180℃で1秒間当てるのと、160℃で3秒間当てるのとではどちらが傷みますか? という質問をよく受けますが傷まないのは180℃で1秒間でしょう。しかし、1秒でカールをつけるのはプロでなければ難しいとも思います。
なので、みなさんがご自宅でやるときにはなるべく低い温度でやることをオススメします。
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■巻く前に前処理は必須
巻く前にスプレーやオイルなどの事前ケアはしていますか? これをやることで髪の毛は多少守られます。ダイレクトに当てるよりは膜を張ってあった方がダメージレベルは低いのです。
巻きにくかったりはしませんか? という質問も受けますが事前にスプレーをしたことにより巻きにくいということは、ほぼありません。
オススメのスプレーとオイルの情報を載せておきます。
★ミルボン ニゼルラフュージョン シルキーフォグ
巻く前に軽く全体に振ることによりダメージを軽減。ハードスプレーとは違いカールを固める作用はほとんどないのでべたつくのが苦手な方にはとてもオススメです。
ストレートスタイルで使用した場合手触りが良くなりツヤも出ます。
★ミルボン ディーセス エルジューダ メロウセラム
様々な種類が出ているエルジューダオイルシリーズ。その中でもメロウセラムは軽い質感でとてもオススメです。
濡れている時でも乾いている時でも使えます。アウトバスのケアはこれ一本で解決です。
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■日々のケアが何より大事
1日の終わり、お風呂の時間でのケアが大事なのです。その日のコンディションに合わせてトリートメントの量を調整することが大切です。お肌と同じですね。乾燥しているのであれば油分を多めに、いい状態であれば必要最低限にで大丈夫です。慣れてくれば、毎日同じケアをするよりも楽しさも感じるようになります。
オシャレを楽しむ分、しっかりとケアしていくことが何より大切! 巻くのをやめるのではなく綺麗な髪の毛を維持しながら楽しんでいきましょう。美容師さんにもアドバイスを求めるとより可能性が広がっていきます。ぜひ相談してみましょう。
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(文/fumumu編集部・横瀬 卓)