会社を辞めたらどうなる? 知っておきたいお金事情

「この会社辞めたい」と退職を考えている人も、前向きな転職活動で退職を考えている人も…押さえておきたいお金事情をファイナンシャルプランナーが伝授します

貯金箱と女性
(RyanKing999/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

「会社、辞めたいな……」と憂鬱な気分と戦っている人や、「転職してスキルUPしたい!」と前向きに退職を考えている人もいるのではないでしょうか。お金で後悔しないために、押さえておきたいお金事情があるんです。

会社を退社するときに、考えておきたいのは将来の進路の他にも、“お金”があります。会社を辞めるときには、「もらえるお金」と「出ていくお金」を確認しておきましょう。



■もらえるお金「失業保険」

会社を辞めるときに、「これからの生活費は、大丈夫かな」とお金の不安に感じてしまいますよね。

会社を退職して、次の会社が決まるまでの間、雇用保険に加入していた人は「失業保険」を受けとることができます。自主退職をしたときのポイントは「会社に在籍していた期間」です。失業保険給付の要件は「雇用保険に12カ月以上加入していたこと」です。そのため、社会人になりたての人は、受け取ることができません。

ただし、会社が倒産した、解雇されたなどの理由なら離職前の1年間に通算6ヶ月あればOKです。また、自主退職の場合は、失業保険を受けとるまでに、待つ時間があります。

自主退職は、3ヶ月程度の待機期間があるので、その間の生活費は準備しておきたいところ。受け取れる金額は、離職前の6ヵ月間に支払われた賃金総額÷180日の50%~80%です。



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■出ていくお金の、延滞はありえない!

出ていくお金もあります。こちらも重要です。日々の生活費のほかにも、年金・健康保険なども支払わなければいけません。会社に勤めていたときには、毎月のお給料の中から天引きされていましたが、会社を辞めると自分で支払うことになります。

国民年金料は、毎月16,410円、国民健康保険料は前年の所得を元に計算され、住んでいる地域によって異なります。さらに、住民税の支払いも……。住民税は、前年の所得に課税されるものです。そのため、会社を辞めても支払いはなくなりません。

これらの出ていくお金は、「支払えない!」と届けても、よほどの理由がないと支払いを待ってくれません。



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■大きな決断の前に、通帳の確認を

退職直後には、出費も多く、貯金通帳が減っていく感覚で不安になることがあるかもしれません。そんな気持ちにならないように、普段から貯金をしておくことを心がけてくださいね。

退職や転職は、人生の大きな決断。お金で後悔しないために、会社を辞めるためにしっかりと準備しておきましょう!

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(文/fumumu編集部・荒木 千秋

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