学生のバイト代「年間103万円」超えたらどうなるの?
「バイト代、103万円超えないでね」と両親から言われたこと、ありませんか? それには、大切な理由があります。
冬休みや春休みに向けて、アルバイトを探している学生さんも多くなるころ。でも、「バイト代、103万円超えないでね」と両親から言われたことありませんか?
学生がアルバイトをする場合、稼ぐ目安になる金額は、1月1日~12月31日までの1年間の年収が103万円です。
稼ぎすぎてしまうと思わぬ落とし穴があります。なぜ、103万円が目安になるのでしょうか?
■どうして103万円を超えてはいけないの?
例として、世帯主が父親のケースで考えてみます。
①世帯主の税負担が大きくなる
16歳以上の家族を養っている場合、要件を満たせば“扶養親族”として、税金が安くなる決まりがあります。これを“扶養控除”と言います。要件のひとつが、扶養親族が年収103万円以下であること。
学生である子供の年収が103万円を超えてしまうと、父親の扶養親族ではなくなり、扶養控除が使えなくなってしまいます。そのため、父親が支払うべき税金が増えて、手取り金額が減ってしまうのです。
②会社によって家族手当を受け取る基準になる
会社によって、扶養親族がいると“家族手当”がもらえるケースがあります。家族手当とは、お給料を上乗せしてもらえる制度です。
条件は会社によって違うものの、扶養親族が条件になっているケースも多く、扶養から外れてしまうと家族手当が受け取れなくなってしまう可能性があります。
③自分で所得税の手続きをする必要がある
103万円を超えると、所得税が発生します。ただし、学生は、確定申告をして“勤労学生控除”を利用すれば年収130万円までは所得税がかからない制度があります。
しかし、手続きの手間があったり、家族の手取りが減ってしまったりするデメリットがあります。
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■103万円を超えそうなら…
103万円を超えそうだなと気付いたら、怒られるのを怖がらずに、すぐに家族に相談しましょう。
世帯主が会社員や公務員などの場合は、会社に家族の状況を報告しているため、手続きをしてもらう必要があります。自営業などの場合は、年明けに手続きがあるので、あらかじめ伝えておきましょう。
まずは、家族に相談してくださいね。
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(文/fumumu編集部・荒木 千秋)