宮根誠司、京アニ事件死刑判決で遺族を気遣う 「ただ死刑じゃなくて…」
『ミヤネ屋』で京都アニメーション放火殺人事件の裁判で被告に死刑が言い渡されたことを伝え、事件の経緯を振り返りました。
25日放送の『情報ライブミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)では、京都アニメーション放火殺人事件で青葉真司被告に死刑判決を言い渡されたことを報道。
同番組では青葉被告の理不尽とも思われる供述も取り上げ、司会の宮根誠司さんは「なんでこういうことをしたのか」と表情を曇らせました。
■2019年に36人を殺害した放火殺人
2019年に36人を殺害した京都アニメーション放火殺人事件の裁判で、京都地裁は25日、被告に死刑判決を言い渡しました。
報道によると裁判長は、判決の理由について「極めて重大で、死刑を回避する事情はない」と言及。
今回問題となったのは「責任能力の有無」。青葉被告は「京アニに作品を盗用された」という動機で放火をしており、この点については妄想性障害の影響があったという認識も。しかし、刑事責任を問えない心神喪失や心神耗弱とは認められないと判断されたもようです。
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■裁判では京アニを批判する言葉も
「小説のアイデアを盗用された」と思い込んだ青葉被告が放火したことで、多くのアニメを生み出したクリエーター36人の尊い命が奪われ、32人が重軽傷を負った放火殺人事件。
リポーターによると、青葉被告は終始冷静な様子で、死刑判決を受けた瞬間も動揺は見られず堂々とした態度だったとのこと。
亡くなったクリエイターの親族は番組の取材で悲痛な胸の内を語っており、一方の青葉被告は遺族に対し謝罪の言葉をのべつつも「(小説を)パクったことに対してなにか感じたのでしょうか?」など京アニを批判する言葉も口にしているそうです。
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■弁護側は心身耗弱で減刑を主張
弁護側は、妄想や幻聴に支配され心身耗弱で減刑すべきだと主張していたという今回の裁判。検察側は「妄想も動機を強化した程度で限定的」で責任能力はあるとして死刑を求刑しました。
宮根さんは、「36人の方がお亡くなりになり、本当に将来のある才能のある方が…さらに同じく32人の方が重軽傷、この被害者の方の人数の多さは量刑に影響したと思いますか?」と問いかけ。
専門家である弁護士は、「そうですね。殺人の死刑判決は、本当は数ではないんですけど、『2名以上』っていうのがある程度の凡例の流れになってきているので、そこからしてもとても多いですし、命をつないでいる方でも重大な後遺症に悩まれている方もいるので」とのべ、判決内容に理解を示していました。
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■真に反省しているようには見えない?
宮根さんは「犯行に及んだ理由なんですけど、京アニ大賞に応募したら落選したと、京アニに作品を盗用され恨みをつのらせたということで、反省の言葉をのべているんですけど…『真に反省しているようには見えない』と裁判長もおっしゃっていて…」とコメントし、被告の裁判での態度にも言及。
遺族の心境に思いを馳せ「ちゃんと、ただただ死刑じゃなくて、なんでこういうことをしたのか説明しなきゃいけないと思うんですね」と、「説明責任」についても訴えていました。
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(文/fumumu編集部・星子)