『70歳のチア・リーダー』に学ぶ、おばあちゃまになってからの青春時代の過ごしかた
50歳以上の女性で結成されたチアダンスチームの活動を追う『70歳のチア・リーダー』が6月23日公開。
もしフロリダ在住で、50歳を超えたら、絶対入りたい! と思うはずのチアダンスチームがあります。その名も「カレンダー・ガールズ」。
シニア女性から成るこのチームは、2005年からフロリダを拠点に活動をはじめ、年間公演数はなんと100回以上!
そんな「ガールズ」の姿を追ったドキュメンタリー『70歳のチア・リーダー』が6月23日より公開。まさに青春真っ只中のかっこいい彼女たちから、日々を楽しく生きるコツを教わってみましょう。
■シニア女性たちのチアダンスチーム
6月23日公開の『70歳のチア・リーダー』は、見事な統率力を持つリーダー、キャサリンを筆頭に、それぞれの事情を抱えたシニア女性たちが、チアダンスチーム「カレンダー・ガールズ」として活動する様を描いたドキュメンタリー。
「カレンダー・ガールズ」のモットーは、「年齢とは心の状態である」だとか。その心意気をベースに、「成熟した動き」をすべてのパフォーマンスで体現することを目指して、練習は週に3回も(!)行うそう。結果、フロリダ各地で年間100本を超えるほど、見事なパフォーマンスで、多くの人を魅了しています。
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■人生を謳歌する楽しさ
ですがその一方で、彼女たちのプライベートでは、それぞれの事情が。持病との闘い、老いとの向きあいなど、年を重ねるにつれ、だれもが直面する問題を抱えているのです。その姿は、日本から遠く離れたアメリカでも同じこと。私たちより少し先に生きている「カレンダー・ガールズ」の現実は、いずれ迎える私たちの未来ともいえるでしょう。
それでも彼女たちは、「カレンダー・ガールズ」の活動に全力投球することで、人生を謳歌する楽しさを教えてくれます。自分の好きなものに忠実になるだけで、私たちは日々を輝かせられるのです。
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■好きなことに没頭する勇気とは?
ただ、実在する「ガールズ」を見ていると、「人に何といわれようとも、自分の好きなことに没頭する勇気」がクローズアップされがちで、一歩間違えると、「人に迷惑をかけても、自分の好きなことをやり抜くことが正しい」のだと勘違いする場合があるかもしれません。
けれども、「ガールズ」がけして後者ではないのは、おそらくこれがだれかのための慈善活動だから。「カレンダー・ガールズ」は、退役軍人のために盲導犬の訓練等を行う組織「サウスイースタン・ガイド・ドッグス」に盲導犬を贈ることを目的としているのです。
やっぱり人は、自分の好きなことに何があっても情熱を注げるのは、その先にだれかの笑顔があると思えるからなのでしょう。彼女たちのように、まずはその一歩を踏み出してみませんか?
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(文/fumumu編集部・尾藤 もあ)