BBC記者、ジャニー喜多川氏の性加害疑惑の取材で感じた“疑問“ 「なぜ…」
『BBC News Japan』が本編の一部抜粋版を公開。すでに多くのコメントが寄せられています。
イギリスの公共放送『BBC』が日本語版公式YouTubeチャンネル『BBC News Japan』を更新。
ジャニー喜多川氏の性的搾取の疑惑について取り上げた本編の一部抜粋版を公開し、取材を行なったBBCの記者が衝撃を語りました。
■2003年に民事裁判で認定
今回の動画は、現地時間の7日夜に公開された『Predator:The Secret Scandal of J-Pop』の一部(日本では3月下旬にBBCワールドニュースにて放送予定)。
2019年に死去したジャニー喜多川氏は、所属事務所タレントへの「性加害疑惑」が長年噂され、またその一部は2003年に民事裁判で認定されました。
しかし国内ではこの件に対し、主要メディアは長年触れずタブー視状態。大きく問題視されることなく現在に至っています。
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■「まさに“グルーミング”です」
BBC記者、モビーン・アザー氏は本編にて元ジャニーズJr.たちへ取材。取材に応じた元jr.のハヤシ氏は「合宿所」での性被害を振り返り言葉をつまらせる一幕も。
また別の元jr.のリュウ氏が語った「もちろんやってること自体の良し悪しは、絶対に悪いことなんですけど、簡単に言えばジャニーさんのことが嫌いじゃいない、むしろ好きなんで、僕は」の言葉に、取材後モビーン氏は「あの会話の一部はまさに“グルーミング”です」と見解を示します。
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■「虐待の疑いがあったことも…」
「グルーミングというのは、搾取される側がその相手とまるで特別な関係にあるかのように思ってしまう環境を“搾取する側が作り出すこと”です」とモビーン氏。
関係者への取材を進めるなか「ここの人達はもちろんジャニー喜多川氏を知っています。メディアの大物として」と語り「けれども、それと同時に虐待の疑いがあったことも多くの人は知っているようです。なぜそのことが、ここでは話題の一部にならないのでしょうか」と疑問を呈しました。
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■「全編をYouTubeで」の声
今回の動画は本編の一部ではありますが、元jr.の語った内容はその生々しい実態が浮き彫りに。
視聴者からは「これ全編をYouTubeで配信してほしい」「ジャニーズのタレントはみんなジャニーさんに感謝したり、おもしろエピソードを話したりしているけど、性被害は本当に闇に葬ってはいけないと思います」の声が。
「恐ろしいことに誰も驚かないくらい暗黙の了解なのに、これまで多くのメディアが無視してきたという現実」など、すでに多くの反響が寄せられています。
★一部抜粋版動画はこちらから視聴
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(文/fumumu編集部・黒木 ゆず)