カミングアウトするかは賛否両論 職場で同性愛者であることを打ち明けたくなる理由
「働く場所なのだから」という意見がある中でなぜ?
仕事の場でセクシャルマイノリティであることをカミングアウトするかどうかは、賛否両論です。それだけでなく、カミングアウトされる側も「職場なんだから」と否定的な目で見ることが少なくありません。
今回、fumumu取材班は、なぜ同性愛者が働くことを目的としている職場でカミングアウトしたいと思ってしまうのか、当事者に話をうかがいました。
①本来の自分を受け入れて欲しい
「私は今まで、ゲイである事を隠し通して過ごした職場と、同僚や上司にカミングアウトしまくった職場の、どちらも経験しています。
隠していた職場は社内の規則が厳しく、同僚と飲みに行ったり、遊びに行く事が出来ない会社でした。その一方でオープンにした職場は社内の規則が緩く、気の合う同僚や上司と頻繁に交流を深め、飲みの席で遂にカミングアウトしました。
幸い理解のある人達が揃って居たので、ありのままの私を受け入れてくれて、仕事もプライベートも充実させる事が出来ました」(30代・男性)
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②精神的に傷ついたから
「悪気はなくとも、同性愛など性をネタにした発言をされたり、ジョークでお尻など体に触れたりされた時に不快な気分を感じます。なので、これを避けるためにも打ち明けたいと思う人いると想います。
現状では打ち明けても好転するという事はほぼないので、ガマンしながら過ごしつつ職場以外に理解される場所、人などをうまく見つけるしかない悲しい状態です。
個人だけの力ではどうにもできないので、同じ立場の人同士で少しずつ協力して変えていくしかないです」(30代・男性)