セクシャルマイノリティというと性的指向(に加え恋愛指向)及び性自認、身体的特徴(例えば男性と女性の生理学的性質を不完全であっても両方持っているインターセクシャルなど)について言われます。
しかし、最近は性癖も含むのかという議論もされている印象です。そもそも性的指向と性癖はどのように違うのでしょうか。fumumu取材班は意見を聞いてみました。
①誰・ことに向いているか
「性的指向は、どういった特徴の人を好きになるかについて言及していると思います。例えば異性に向く異性愛者、同性に向く同性愛者、両性に向くバイセクシャル、Xジェンダーやトランスジェンダーなども含め全性に向くパンセクシャル。
いずれでもないアセクシャルやノンセクシャル…。相手から好意を向けられた時点で冷めたり、相手からの好意は望まないリスロマンティック。
対して性癖は、この性的指向となる人に対して、どういうことをしたいかだと思います。例えば、SM的なプレイをしたいとか、セクシーランジェリーを着せたいとか…」(30代・女性)
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②変わる可能性が高いものか
「体が成熟して自分の性的指向・性自認に気づく、変わるなどはあるものの、多くは異性と付き合い違和感を覚えて同性愛だと気づいたり、長い人生で自分の性的指向が何か、性自認が何かにたどり着いていくものだと思います。
もちろん、経験などによってそれが変化することはありますが、年をとるにつれて『自分の性的指向・性自認は何か』というのが確固たるものになっていくと思うのです。
対して、性癖については、例えば若い頃は女子大生モノが好きだったのに、年をとったら団地妻ものを好きになるという変化が起きたり、制服モノが好きだったのに飽きてしまったりと、変化が起こりやすいものだと思います。もちろん、性癖が全く変わらないという人もいると思いますけれどね」(50代・男性)
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