マイノリティを受け入れられないレズビアンとの恋愛事情
マイノリティを受け入れられない人と同性恋愛をすると、パートナーも辛い思いをすることがあるようです。詳しく話を伺いました。
セクシャルマイノリティは、カミングアウトする人もいれば、しない人もいますよね。それだけでなく、自分のマイノリティを受け入れられない人というのも存在するそうです。
そんな人と恋愛をしたとき、同性恋愛ではパートナーがツラい思いをすることも多いそう…。fumumu取材班は、レズビアンの人に詳しく話を聞いてみました。
①周りには彼氏と伝えられる
「私の場合、パートナーがクローズ型だったので、彼女の友人の周りでは彼氏として紹介されていました。彼女も、いつまでも彼氏ができないのは社会的に良くないと思っているようだし、恋人との旅行や惚気をしたい思いもあったようです。
初めは、彼女がそうしたいなら、男だろうが女だろうが大差ないし、別にいいだろうと思っていたんですよね…。
でも、彼氏として紹介されている以上、彼女の友達には絶対に会えないし、男のように話されるから、自分が自分じゃないというか、彼女と付き合っている実感がいまいちありませんでした。そのうち、隠されている事実で、『やましいこと』のように扱われているように思えてきてしまい、辛くなってきて別れてしまいました」(20代・女性)
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②用心してSNSでも関われない
「彼女は、SNSで身内とたくさん繋がっているタイプだったのですが、友達としてでも、私はその中に入れてもらえませんでした。なんかの拍子にバレる可能性を考えて、知り合いであることすら隠していたようです。だから、とても疎外感を覚えてしまいましたね。
自分の彼女なので、少しでも彼女のことを知りたいし繋がっていたい。だからSNSをよくチェックしていたのですが、それで余計に中に入り込めない自分を実感してしまい、寂しさで押しつぶされそうでした。寂しいから見るし、見ると寂しくなるしで、完全に負のスパイラルに陥っていましたね」(20代・女性)
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③火遊びだと言われる
「自分を言い聞かせるためでしょうけれど、私は最愛のパートナーと顔をあわせるたびに、『こんなのは自分じゃない』『今は火遊びをしているだけ』『女性との恋愛は興味本位だ』と言われていました。
彼女が自分をレズビアンだと認められなくて、認めてしまうのを怖がっているのを知っていたので、『なんだこいつ』と言うこともできないし、『レズビアンをなんだと思っているんだ』なんてとても言えませんでした。
でも、いつも言葉で否定され続けてきたから、心はとてもしんどかったですね。ときには、『結婚するときは男とするんだ』『そのうち男を探して真っ当な恋愛をするんだ』と言い出すこともあったので、自分まで否定されているような感じがして、でもそれを言えないから、心のうちでうずまく感情を押し殺すしかありませんでした」(20代・女性)
当人も辛いでしょうけれど、パートナーも辛いですよね。幸せな恋愛ができるといいですね…。
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(文/fumumu編集部・fumumu編集部)