「託ける」って本当はなんと読む? 約6割が「あずける」と勘違いしていて…

「あずける」ではない! 「託ける」の正しい読みかた分かりますか。

託ける

過半数の人が読み間違えてしまった「託ける」。あなたは正しく読むことはできますか?



■「託ける」って何と読む?

fumumu編集部が全国の10代~60代の男女800名を対象に「託ける」の読みかたに関する意識調査を行なったところ、「あずける」と読むと答えた人が全体で63.7%。続いて、「たすける」と読むと思うと回答した人が5.8%でした。

ちなみに「あずける」は「預ける」、「たすける」は「助ける」です。どちらも小学生で習う漢字ですね。



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■正しくは「かこつける」

なお、「託ける」の正しい読みかたは「かこつける」。

「託ける」を正しく読める人の割合

編集部の調査では全体で30.3%の人が正しい読みかたを回答していました。



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■「託ける」の意味は…

「託ける」の意味について、デジタル大辞泉(小学館)で調べてみると、以下のように記載されています。

直接には関係しないほかのことと無理に結びつけて、都合のよい口実にする。ほかの物事のせいにする。事寄せる。
例:来客に託けて酒を飲む


また、「託ける」は「ことづける」と読むこともでき、その場合には「言付ける」という漢字を使用することも。そして、その場合の意味は以下のとおりです。

①人に頼んで伝言や品物を取り次いでもらう
例:明日来るように託ける。手紙を添えて新築祝いを託ける②かこつける。口実にする


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■「託」には「あずける」という意味も

また、「託(音読み:タク)(訓読み:ことづかる・ かこつける・ かこつ)」という漢字には3つの意味があります。

①ほかにあずける。ゆだねる
例:託児、委託、寄託

②ほかのことにかこつける
例:託言/仮託

③神が他の口を借りて告げる
例:託宣/神託


意味のひとつに「あずける」があることから、「託ける(かこつける)」の読みかたを勘違いしてしまった人が多かったのかもしれませんね…。

読みかたと意味が複数あるため少し複雑ですが、ぜひこの機会に覚えておきましょう!


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(文/fumumu編集部・丸井 ねこ
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年3月8日~2024年3月11日 調査対象:全国10代~60代の男女800名

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